■ 第16話「キャラクターショー」

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● Aパート

・第2幕

デラタコカフェ。土曜日の午後。晴れ。
ひかり、デラタコカフェカーから出て来て、お盆に注文の品(パフェとジュース)を載せ、客席へと向かうところ。
ひかり、母と子供二人の座る席の前へ来ると、
ひかり「お待たせしました〜」
と言って、注文の品を置き始める。
母、愛想良く、
母「あ、どうも」
そのとき、横に座る息子と娘(幼稚園か小学校低学年くらい)の会話がズームアップ(つまり、ひかりによく聞こえる)。
女の子「おにいちゃん、それ貸して〜」
男の子「ダメだよ。ゆーりには、ピンクがあるだろ?」
女の子「ゆーり、グリーンがいい」
この兄が手に持っていて、妹がほしがっているのは、或るキャラクターのぬいぐるみだった。
ひかり、それを見て、微笑ましく思ったか、
ひかり「うふ」
と笑みを浮かべる。
母、苦笑いを浮かべ、
母「ほらほら、仲良くしなさい。お姉ちゃんに笑われちゃうわよ」
兄妹、そう言われて、ひかりのほうを同時に見上げる。
兄妹「h・・・」
ひかり、ちょっと慌てて、母に、
ひかり「い、いえっ、別に可笑しくて笑ったわけじゃ・・・」
母、申し訳なさそうに、
母「ごめんなさいね。わかってるんですけど、こうでも言わないと、お人形の取り合いやめそうもないから」
ひかり、また微笑んで、
ひかり「あ、いえ。わたしこそ、勝手にお話聞いちゃってごめんなさい。そのぬいぐるみのキャラクター、人気あるんですね」
すると、男の子が、元気よく、
男の子「お姉ちゃん知らないのーっ?仮面のふたりはプリQレンジャーっ」
ひかり、キョトン顔で、
ひかり「仮面のふたりは、、、プリQ・・・レンジャア?」
女の子も、舌足らずながら、元気よく
女の子「悪い人たちと戦うんだよ。とってもカッコよくて可愛いの」
男の子「頭もいいんだよ」
女の子「そう。どんななぞなぞも解いちゃうのー」
ひかり、感心したように、
ひかり「へえ・・・」

・第3幕

ひかり、さきほどの母子の席を離れ、ビーグルのほうへ歩きながら、心の中で独白。前回の回想。
ひかり<奈緒と美羽が、ちょっとしたことから喧嘩しちゃって、ゆとりさんとわたしで仲直りさせようとしたんだけど、なかなかうまく行かなかったなあ。わたしが、ずっとふたり一緒だった奈緒と美羽の間に割り込んだことも原因のひとつだったし。だけど、ふたりは小学生のころに作って交換し合ったぬいぐるみのお人形で仲直りできた。小さい頃の思い出ってすごい力があるのね。わたしには、そういう思い出ってないからなあ・・・ゆとりさんも記憶を失ってるみたいだし・・・ナラクーダのあの人(リバーサス映る)を時の流れで押し返せたのも、ひょっとしたら想い出を大切にしてる奈緒と美羽のおかげだったのかも。あのひとはもう戻って来ないのかなあ。>
ここで、リバーサスの消える瞬間が映る。
≪ルミナスとラピッドの握り合う手がいきなりアップ。
それが、さらにちょうど今、ギュッと一層の力を込めて握られる。
L&R「ハアアアアア!」
すると、パワーの倍増したトルネードが加わり、これが徐々にリバーサスを襲う。
リバーサス「クウウウ、お、重いっ!いつもとは様子が違うぞ。こんな時の重みは初めてだっ!ウワアアアア!まさか、この俺があああああーっ!?
リバーサスの体がとろけ出す。
リバーサス「あぁぁぁぁぁaaaaa・・・・・a・・a・」
ついに、リバーサスの影が薄くなり、消えて行ったのだった。。。≫
またひかりの顔に戻って、
<・・・とにかく、今回のことで、ゆとりさんとも前以上に仲良くなれて、すごくよかった。ただ・・・>
そこまで言うと、ひかりは、少し憂いを帯びた表情に変り、そこで回想を終える。

● サブタイトル

第16話「キャラクターショー

・第4幕

さきほどの母子の席がまた映る。
兄妹が、それぞれの好きなキャラクターのぬいぐるみを持って、遊んでいる。
妹「仮面のふたりは〜」
兄「プリQレンジャ〜!」
兄「プリQに答えられないそこな愚か者よッ」
妹「とっとこおうちに帰って出直して来なしゃ〜い!」
そこへ、通りかかった3人の女子。
それは、ゆとなおみ〜うである。私服姿の3人、おしゃべりしながら、幼い兄妹のすぐそばを通り過ぎ、デラタコカフェビーグルへと向かう。
ちょうどビーグルから、腕まくりしたアカネさんが出て来る。
アカネさん、3人に気づくと笑顔になって、
アカネ「ああ、アンタたち〜」
3人一斉に、
ゆとなおみ〜う「こんにちは〜」
アカネさん、ビーグル内に顔を突っ込んで、
アカネ「ひかりぃ〜!」
ビーグル内。
ひかり、腕まくりして、流しで皿を洗っていた。やや俯き加減で、元気なく物思いに耽っている様子だったが、アカネさんに呼ばれて後ろへ振り向きながら、
ひかり「は〜い」
ひかり、ドアのところまで歩み、外を見ると、ゆとなおみ〜うが笑顔で並んで立っていたので、同じく笑顔になり、
ひかり「あ♪」

・第5幕

カフェテラスの円テーブルに、ゆとなおみ〜うが腰掛け、ひかりがお水を出している。
ひかり、水を置きながら、優しそうに、
ひかり「そう。3人で街にお買い物に?」
奈緒「うん。楽しかったよ〜。コレ見てッ見てッ」
奈緒、そう言って、袋から赤い財布を取り出して見せる。
ひかり、我が事を嬉しがるように、奈緒に共感し、
ひかり「へえ、可愛いお財布」
美羽も、奈緒のほうを優しげに見た後、ひかりのほうへ向き直り、
美羽「ちょうど今日の午後、みんな部活も用事もなかったし。・・・あッ、でもひかりは・・・」
美羽、ちょっと口を滑らせたことを後悔。
そこで、ゆとりが多少申し訳なさそうに、苦笑いを浮かべ、
ゆとり「ひかり、ごめんね。ひかりだけお店のお手伝いがあるの知ってたから、誘うこともしなくって」
しかしひかり、全く気にしない笑顔で、
ひかり「ううん。そんなこと気にしないで。それより、よかった・・・」
美羽、キョトン顔で、
美羽「え?なにが?」
ひかり、ちょっとハッとなって、
ひかり「え、何がって・・・」
ひかり、そう言いかけて、仲良く並んで座る3人を順番に眺め、クスッと笑い、
ひかり「うふ。な・ん・で・もっ」
奈緒「もう、ひかりって思わせぶりぶりっ子なんだからあ〜。あたしもやっちゃお。うふっ。な・ん・で・もッ」
奈緒のおどけに一同笑う。
一同「はははは」
さて、そこへまた声をかけて来た者ひとり。
声「ひかり〜」
ひかり、振り向く。立っていたのは、制服姿のなぎさであった。
ひかり「あ、なぎささん♪」
莞爾とした笑みを浮かべ、なぎさの来店を大歓迎するひかりであった。

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