■ 第15話「午後のゆとり」

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● アイキャッチB

アイキャッチ(Bパート用)
画面の向こうから翼を広げて飛んで来たスワンフ。ゆとり、俊足で追いつき、ステップジャンプして、スワンフの足をつかみ、宙に浮く。ゆとりにっこりサクセスのピース。その直後に、スワンフの足から手を滑らせ、落ちそうになり、慌てふためく表情。

● Bパート

・第9幕

ひかり、まだ道を顔面蒼白で走っている。
ひかり「ハァハァハァハァ」
かなり息切れしていて、全然スピードはない。
懐からセインフが顔を出し、
セインフ「ひかりっ、落ち着くセイン。ひかりは何も悪くないセイン!」
しかし、ひかり、何も答えず走り続ける。
セインフ、ひかりに話を聞いてもらえず、悲しそうな困り顔で、
セインフ「ひかりぃ・・・」
やがて、ひかり、或る場所に着くと、スピードを段々ゆるめ、やがて徒歩に変る。
そこは、若葉台中央公園だった。

・第10幕

さらにひかりの足は、或る場所へと自然に向かう。
セインフは、もはやひかりに声をかけず、ひかりの様子を懐からじっと見守っている。
セインフ「・・・」

・第11幕

ひかりが辿り着くと、目の前に開けたそこは、あのフリーマーケットが催された広場だった。
しかし、今日は誰もいない。
何もない閑散とした空き地が広がる。だが、ひかりの目には、15話の賑やかなフリーマーケットの風景が見えていた。


装飾品や玩具など、様々な出店。
奈緒、ビニールシートや広げられた風呂敷の上に並べられたアクセサリー類を見て、黄色い歓声を上げる。
奈緒「うわぁ、可愛い!」
美羽も釣られて、
美羽「目移りしそう!」

古着屋。
奈緒「ねぇねぇ、このスカート、すっごくカワいくない?」
と言って、奈緒がハンガーから古着を一着取って、自分の胸に当ててみる。
美羽「ウンウン!夏っぽくてカワいいかも!」
奈緒「だよね、だよね!あ、こっちのTシャツもいいと思うんだァ!」
美羽「ウフフ、ホ〜ント奈緒は洋服好きだねぇ」
そのときひかり自身は、二人の勢いに圧倒され、ただただ呆けた様に口を開いて見ているしかなかった。
ひかり「ho・・・」
奈緒「ジャーン!ジャーン!ジャーン!」
様々な上着の袖に腕を通してはポーズをつけて見せる奈緒。楽しそうに笑う美羽。つられて微笑むひかり。


また閑散とした空き地の現実に戻る。
ひかりは、少し笑みを浮かべた。
ひかり「fu・・・
ひかり、また歩を進める。

・第12幕

到着。
そこは、バスケの3on3をした広場であった。
ひかりは、バックボードのリング下まで来て、それを見上げながら、独り呟いた。
ひかり「懐かしいな・・・
しかし、その後、ふとまたさきほど来のなおみ〜うの仲違いの現実を思い出したか、顔が俄かに曇り、うなだれてしまう。
ひかり「はあ・・・

さてそのとき、背後から、不気味な声が、
声「どうした・・・今日は元気がないな・・・」
ひかり、ハッとする。と同時に、セインフが、
セインフ「ひかりっ、ナラクーダセイン!」
ひかり「えっ!?」
ひかり、バッと振り向く。
すると、そこにはなんとリバーサスが仁王立ちしていたのだった。
ひかりは怯えて、半歩下がり、
ひかり「ああ、あああ・・・」
とうろたえる。

リバーサス、不敵に笑み、ゆっくりと語を継ぎ、ひかりを脅す。
リバーサス「元気がないのも無理はない。お前は、ときびとの庭のやつらが誰しも必死で守ろうとするものを失おうとしているからな」
ひかり、警戒しながら、
ひかり「な、なんのことですか・・・?」
リバーサス「時の積み重ねの瓦礫(がれき)や残骸、すなわち、友情とやらを今まさに失おうとしているということだ」
ひかり「ど、どうしてそれを・・・」
リバーサス「お前は、現在のありのままの現実を否定し、過去の失われた時にすがろうとしていただろう」
ひかり「え・・・?」
リバーサス「むふふふ。我らナラクーダの者は、時の積み重ねに逆行するエネルギーを敏感に察知する。だから、お前に何があったか見当がつくのだ」
ひかりは、心境を見抜かれたことを確信し、ひるんだ。
ひかり「あ・・・あ・・・」
リバーサス「お前がそれと知らずに発散している負のエネルギーを、俺は徐々に吸収して力に変える。もはやお前に勝ち目は、ない」
ひかり「う・・・」(警戒して)

・第13幕

ゆとり、俊足を飛ばして道を駆けている。
ゆとり「ハァハァ、ハァハァ!」
懐のスワンフが、セインフの危機の気配を感じ取って、道案内。
スワンフ「ゆとり、もうすぐなのスワン!すぐ近くにひかりとセインフがいるはずなのスワン!」
ゆとり、それを聞くと、
ゆとり「うん、わかった!」
と呼応して、姿勢をグッと下げ、タタタタッ!とますます速度を上げて先を急いだ。
ゆとり「ンッ!」

・第14幕

ゆとり、若葉台中央公園広場に駆け込み、前方に、リバーサスに睨まれたひかりを発見。
ゆとり「あっ!いた。ひかりぃぃいい!」
ひかり、振り向き、
ひかり「あ、ゆとりさん!」
ゆとりは走りながらひかりに、ひかりは近づいて来るゆとりに、お互いにお互いのコミューンを向け合い、変身の掛け声。

ひかり&ゆとり「ツーショット・ハーモニック・レイディエーショオオオン!!
*お互いのコミューンをお互いに向けて或るボタンを押す(ツーショット)。
すると、互いのコミューンから光線が放射され(レイディエーション)、ひかりの光線はゆとりに光の輝きのパワーを、ゆとりの光線はひかりに光の速さのパワーを互いに送り、それぞれに不足するパワー素を補い合い、「ふたりはプリキュア」へと、互いに互いを高め合う(ハーモニック)のである。
ルミナス、シャイニールミナス風に両手を広げ、髪の毛をたなびかせながら、
キュアルミナス「とわに煌めく光輝の使者・キュアルミナスッ!
ラピッド、ホワイトのバンダナをたなびかせ、胸の前に両腕を交叉させ、両こぶしグーで、ボクシングのガードのようなポーズを取り、
キュアラピッド「とわに駆け巡る光速の使者・キュアラピッドおおおー!
ふたりともそれぞれそのままのポーズで、並んで映し出され(ルミナスが右、ラピッドが左)、
ルミナス&ラピッド「ふたりはプリキュア!
さらにラピッド、一回転して、胸のところでグッとしていた腕を突き出し、ビンと指差す(夏京の贋プリキュアの指の突き出し方参照)
ラピッド「時の流れを捻じ曲げるあなたッ!
ルミナスは、シャイニールミナスのように広げていた両の手を、交叉させるように胸に柔らかく宛がい、うつむき加減になって両目を一瞬聖母のように閉じたあと、碧眼の瞳をカッと見開いて正面に向き直り、毅然とした落ち着きのある、しかし優しい声音で、
ルミナス「素直な心にお戻りなさい!

途端にリバーサスが猛然と疾駆して来る。
リバーサス「ドゥワアアアア!」
身構えるL&R。リバーサス、まずラピッドに回し蹴りをお見舞いするが、ラピッドはボクシング風のガードでガシッと完璧にブロックに成功。
ラピッド「んんんっ!たあーッ!」
ラピッドが両腕を突き上げると、リバーサスの蹴り込んだ足は、反動で地面に戻ってしまう。
そこで、リバーサス、その足を軸足にして、もう一方の足で、今度はルミナスを蹴りに行く。
リバーサス「クゥアアアア!」
ルミナス「キャアアア!」
なんといつもならこの程度の攻撃はヒラリとよけるはずのルミナス、今は動きが鈍く、リバーサスの蹴りをドムッとまともに食い、後方へ吹っ飛ばされる。
ラピッド、驚く。
ラピッド「ああっ、ルミナスウウウ!!」

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