・ 目次 / 第15話「午後のゆとり」 (前のページ/次のページ) ・
午後。街の商店街。
ゆとり、キョロキョロしながら道を歩いている。
ゆとり「え〜とお・・・、ひかりの情報によると、確かこのへんのはずなんだけど・・・」
やがて、ゆとりの視界に、或る店が映る。それは化粧品店であった。
ゆとり、俄かに顔がほころんで、
ゆとり「あ! あそこで聞いてみよっかな〜」
ゆとり、そう呟くと、化粧品店の中へ、様子を覗くように入って行く。
ゆとり「こんちは〜」
すると、奥のレジの向こうから女性店員が対応に現れる。まだ顔は見えない。
店員「は〜い♪ いらっしゃいませ〜♪」
ゆとり「あの〜・・・」
しかし、ゆとりは、目の前に立つ女性店員の顔を見て驚いた。
ゆとり「ああっ!!!」
なんとお〜、ムージョそっくりではないか!もちろん、アイパッチをはすした両眼つきの。服装も、もちろん化粧品店の店員らしい衣装になっている。しかし、本家のムージョも黒尽くめとはいえ、オシャレで上品な服装を着ていたので、そんなにイメージは変わらない。店員も、下は黒のパンツルックである。
だが、店員は、ゆとりのリアクションは気にとめない素振りで、柔和な笑顔を絶やさず、
店員「はい?」
ゆとりは、依然として驚きまくり、
ゆとり「ああ〜っ!<なんとお〜!!>のひとだー!!」
店員、笑顔のまま汗を浮かべ、
店員「は? なんとお〜? なんのことでしょう?」
ゆとり、店員が「なんとお〜」に思い当たる節がないと知り、ちょっと拍子抜けしたように、
ゆとり「へ? 違った?・・・あ、いえ、なんでも・・・」
店員「それで、お客様。ナニをお探しでございますか?」
ゆとり、慌てて、
ゆとり「あ、ああ〜、あのお、この近くに、『多幡(たばた)』っていう人のおうち、ありませんか?」
ムージョそっくりの美人店員、ニッコリ。
店員「ああ、多幡さんのおうちなら、ほら、あそこでらっしゃいますよ」
そう言って店員が指差した方へゆとりが振り向くと、この化粧品ショップのほとんど真向かいに、かなり裕福そうな二階建ての大きな家が見えた。
ただ、まあまあ大きな道路の向こう側なので、表札は、ぼんやりとしか見えない。
しかし、ゆとりは、視力が野生児並みによく、優に2・0以上あるので、表札を凝視すると、大理石の板に刻まれた黒い『多幡』の字をはっきりと読み取ったのだった。
ゆとり、ニンマリして、指をパチンと鳴らし、
ゆとり「あ、あった! あれだッ!」
ゆとり、そう叫ぶと、ちょっとドギマギした笑顔で店員のほうへ振り向き直し、お礼を陳べる。
ゆとり「あ、ありがとうございます。・・・それと、人違いしちゃって、ごめんなさい」
店員は、人違いされたことを気にもしない様子でにっこりと、
店員「いいえ、どういたしまして。ですけど・・・」
ゆとり「え?」
店員「よほど美人の方とお知り合いなんですね」
ゆとり、店員の自画自賛に少々呆れ、
ゆとり「は、はあ・・・(汗)」
店員「お〜ッほっほっほ!冗談ですわよ〜!」
ゆとり<うわッ! あの笑い声、やっぱりあの人ソックリ〜(><;)>
ゆとり、密かに辟易。
ゆとり、店を出て、道路の向こうへ渡るため、横断歩道のところに立ち、信号が青に変わるのを待ちながら、溜息。
ゆとり<ふう(^o^;)・・・だけど、ホントにあいつに似てたな。もうソックリ。クリ二つってこのこと?>
ゆとりは、真顔でそんな酔狂を・・・
そこから前回の回想が始まる。
前回(第14話)、ムージョが果てるシーン、再生。
プリキュアのふたり、さらに気合を込めて、手を握り合い、前方に突き出す。
L&R「ンンン! ハア!」
そして、それぞれの空いている手(ルミナスは右手、ラピッドは左手)を、前に突き出した手の甲にバッと添え、これで4本の腕が重なり合ったのだった。
すると一層強くなった閃光がトルネードにドオオオン!と加わって、ムージョにさらなるプレッシャーをかける。
ムージョ「オオオッ!ついにッ!・・・シスター・シーズンの・・・正体を暴いたのに・・・時はムジョウ!ム、無念・・・ですゎあああぁぁぁ!・・・」
そう呻きながらムージョは、ついに消えて行ったのであった。
ゆとり<ルミナスは、あの人があの後どうなったのかってことまで心配してたけど、そういえば、セインフが変なこと言ってたっけ>
セインフ「あいつを完全に時の流れに戻してやることが出来たんだセイン!」
ルミナス「じゃあ、生きてるの?」
セインフ「それは僕にもわからないセイン。でも、誕生と滅びのある世界に戻ったんだから、そのどっちかを経験してるはずだセイン」
ゆとり<誕生と滅びのどっちかを経験?・・・どういうこと・・・? それに、あの人の言ってたシスター・シーズン・・・って、今はそんなこと心配してる場合じゃなかった!>
ゆとりが、妄想をかき消すようにブルブルッと頭を振って独白し終えると、信号がちょうど青に変わる。
(とおりゃんせ、とおりゃんせ♪のメロディーが流れ出す)
ゆとりは、心のスイッチを入れ替えたように、キッとなった表情で、横断歩道を渡り出す。
ゆとり「んっ」
すでに多幡家の門前。
ゆとり、ブザーを鳴らす。
ブザー「ピンポーン♪」
しばらくすると、ためらいがちにドアがカチャリと静かに開き、中から一人の少女が顔を出したのであった。
少女「はい・・・」
ゆとり、一瞬<アレ?>という顔になったが、すぐにフレンドリーな笑顔で、
ゆとり「こんちは〜(^O^)」
少女、まじまじとゆとりを見つめ続ける。
少女視線で、ゆとりの足元から徐々にカメラアイが上半身、そして顔へ移動。
最後に、少女の視線がゆとりの顔をフォーカスしたとたん、少女は、なにかのリアクション。
少女「あ・・・」
ゆとり、それを気にせず、フレンドリーに、
ゆとり「えっと、奈緒・・・さんの妹さん?」
すると少女、急に赤面して、
少女「は、はい・・・そうです・・・へへ(*^_^*)」
奈緒の妹、最後は恥ずかしそうにスマイル。
ミ〜ルキーウェ〜〜〜〜〜イ!
プリッキュア、プリッキュアァ♪♪
プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ!
プ〜リティーでえ、キュ〜アキュッアァ、ふ〜たり〜はッ〜 プリッキュアアアアア!!
二度あるこーとは、三度目〜もー、ぶっちゃけありえるう!
セーラーふーくのふたーりーは〜むちゃくちゃなかよしぃ
お互い〜じーかーんを〜 飛び越えるーたびぃ
キラリィ、かがやァ、くよねえええ〜〜〜〜〜〜〜、ウイッ!
Your Pace My Pace 進んでーるから つまづいたってIN じゃない?
災い転じて福とな〜すでしょ トラブルだってットラベル!
と〜きーのー流れ〜 泳いでおーもい切り〜
もっとグングンッ!
プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ!(Be close step by step!)
プ〜リティーでえ、キュ〜アキュッアァ、ふ〜たり〜はッ〜 プリッキュアアアアア!!
プリッキュア、プリッキュアァ♪♪
ミ〜ルキーウェ〜〜〜〜〜イ!
ひかり「明日は朝からお店のお手伝いなの」
セインフ「7時になったら起こしてあげようセイン」
セインフが目覚まし時計に変身。
ウォッチコミューン!