■ 第13話「海の休日と休日の海」

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● CM

来てねデラタコカ〜フェへ プリキュアメニューでたっぷり召し上がれ イエイ!
いつも嬉しい帰り道♪
デラタコカフェダイナー!

● アイキャッチB

画面の向こうから翼を広げて飛んで来たスワンフ。ゆとり、俊足で追いつき、ステップジャンプして、スワンフの足をつかみ、宙に浮く。ゆとりにっこりサクセスのピース。その直後に、スワンフの足から手を滑らせ、落ちそうになり、慌てふためく表情。

● Bパート

・第10幕

某海岸到着。
ブルーのレジャー用チョッキを着たアカネさん、ビーグルから降りて、フロントドアをバンと閉める。
アカネさんの目の前に海が広がる(ビーグルは小高い坂上、海抜40mほどの道端に停められているらしい)。
アカネさん、確信したような表情で笑んで、
アカネ「ここだったよね」
向こう側のドアから出て来たひかりとゆとりが、車体をグルリと回って、アカネさんの横に来る。ふたりは、いつもどおりの普段着。ゆとりは短パン。ただ、お肌の弱いひかりだけは、ホワイトのサンバイザーを被っている。
ひかり「わあ!」
ゆとり「きれい!」

・第11幕

釣り場到着。岩の付け根から伸びたような防波堤の突端である。上部の歩くところはセメント塗りだが、基礎は石垣で出来ている。
舫い杭につながれた小型漁船もポツポツ停泊している。先端部には灯台もある。
ひかり「タコって、こういうところにいるんですか?」
アカネさん、バッグからゴソゴソと釣り道具を出しながら、
アカネ「タコはね、あんな姿してるけど、すっごくデリケートでさあ、キレイな海にしか住めないんだよ」
ゆとり、海面を見て、笑顔で、
ゆとり「じゃあ、ココなら絶対いるね」
キレイな海面が映る。波静か。というか、凪いでいて、波は全くない。
カメラ、アカネさんのアップに戻って、
アカネ「まあ、大きいやつはもっと沖に行かないとなかなか釣れないけどね。でも、ここは小さいけど数が釣れるんだって」
ひかり「へえ・・・」
アカネ「はい、ぼ〜っとしてないで、あんたたちも早く仕掛けを作りなよ。朝の涼しいうちしか釣れないんだから、時間ないよ」
アカネさん、苦笑しながら諭すように促す。
ひかり&ゆとり「あ、はいっ!」
ふたりも慌ててバッグから、釣り道具を出そうとし始めた。

・第12幕

ゆとり、仕掛けを作りながら、
ゆとり「ええー? なに、これ? 普通の針じゃないよ?」
ゆとりの手の中の仕掛けがアップで映る。それは〔タコ〕テンヤと呼ばれるタコ釣り専用の特殊な仕掛けである。
アカネさん、自分の仕掛けを指でつまみ、ゆとりに示しながら語る。
アカネ「ああ、これはタコテンヤっつてさ」
ゆとり「テンヤもん? なんかおいしそうな響き」
アカネ「ははは。そのテンヤじゃなくって、ほら、ここの錘(おもり)の上にこうして(といってクーラーボックスのえさ箱から石ガニを一匹取り出し)、カニを載せて糸で縛るの。そんで、海の底に投げてたら、タコがカニを食べにこの錘の上に乗っかって来るでしょ。それを、こうしてグッと引いたら、この錘の先の3本の鉤が、タコの体に引っ掛かるって仕掛けなんだよ」
ゆとり「へえ、考えたな・・・」
ひかり、竿を持って歩み寄って来る。まるで虫取り網を持った田舎の素朴な少女のようだ。
ひかり「アカネさん、出来ましたけど、これでいいんでしょうか」
アカネ、ひかりの仕掛けをチェック。笑んで、
アカネ「いい、いい。ひかり、手先器用だね。バッチリだよ。じゃあ、さっそく投げてごらん」
ひかり、驚いて、
ひかり「えっ! どうやって投げるんですか?」
アカネさん、ひかりの背後に回って両腕をつかみ、ひかりをマリオネットのように操りながら、
アカネ「このリールの糸を人差し指で押さえて、竿をこのくらい後ろに寝かせるの」
ひかり「はあ・・・」
アカネ「で、野球のボールを投げる要領で、やあっと振って、糸を押さえた指先をタイミングよくパッと離すんだよ」
ひかりはなすがままにされて、ただキョトン顔。
ひかり「hoa・・・」
ゆとり、アカネさんがひかりを指導していたのを横で見ていて、感心したように、
ゆとり「アカネさん、釣りも詳しいんですね」
アカネ「まあね。タコ釣りはこのあいだ漁師さんに教えてもらったばっかりだけど、昔はキャンプ行ったついでにルアーフィッシングとかよくやってたからね」
ゆとり「へえ、ルアーですかあ」
ゆとりとアカネさんが会話している矢先、向こうで、「ああ〜!!」というひかりの悲鳴が聞こえて来た。
ゆとり、声のするほうへパッと振り向く。
ゆとり「ん?」
ひかり、無残に道糸を体中に絡ませている。
ゆとり、笑い出す。
ゆとり「はははッ!! ひかりったら、自分を捕まえてどうすんの? タコを捕まえるんだよ、タコを」
ひかり「それは、そうなんですけど・・・」(とほほ顔)
そこでアカネさんが、自分の竿を握る。
アカネ「じゃあ、アタシが手本示すから、ふたりともよく見ときな」
そう言ってアカネさんが、ビュンと投げると、テンヤのついた糸は、綺麗に弧を描いて、沖合い2、30mの海面にポチャンと落ちた。
ゆとりも竿を握り、
ゆとり「なるほど〜。じゃあ、アタシもやってみよ〜」
ゆとり「や〜っ!!」
と声を上げて、投げてみる。
すでにアカネさんの動きからコツをつかんだらしく、かなり正確に正面の沖へポチャンと仕掛けを沈ませることが出来た。
ゆとり「こんな感じ?」
ゆとりは、お伺いを立てるように少し不安げにアカネさんを見遣った。
でもアカネさんは、リラックスした笑顔で、ゆとりを褒める。
アカネ「うん、うまい、うまい。ゆとりはさすが運動神経がいいから、こういうの上達早いね」
ゆとり、多少苦笑いして、
ゆとり「へへ、いや〜・・・(真顔に戻って)でも、アタシがいくらうまくなっても・・・肝心のひかりが上手にならないと・・・」
と言って、少し離れた場所でやっと糸を巻き戻したひかりを望み見た。
アカネさんも苦笑い、
アカネ「そうなんだけどねー」
そう言って、ひかりのほうへ振り向くと、ひかり、ちょうどピュッと投げたところ。
ひかり「やあ!」
しかし、指を道糸から放すタイミングが早すぎて、仕掛けはほとんど真上に飛んで行く。
ひかり、自分の飛ばした仕掛けがどこへ行ったかわからず、キョトン顔でキョロキョロしている。
ひかり「ん〜?」
ゆとり、叫ぶ。
ゆとり「上、うえ〜〜!」
ひかり、言われるがまま上を見上げる。ちょうど仕掛けが落下して来た。
ひかり「ああ〜っ!」
テンヤがひかりの前髪を掠めて、足元にガチャンと落ちる。
*註:タコテンヤは5cmほどの小さな仕掛けですが、鉛100%で出来ていて、かなり重量があるので、今のひかりちゃんのように、頭上から落下したものが当たれば大怪我のもとになり得ます
ひかり、キョトン顔をしてこっち(画面)を見ている。
ひかり「hou・・・」
アカネさんとゆとり、ほっとして、
アカネ&ゆとり「ふう・・・」
世話を焼かせるなあ、という感じで息をついたのだった。

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