■ 第11話「盗まれた想い出」

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・第8幕

なぎ藤の席。
なぎさの背後から、
美羽「美墨先輩!」
なぎさ、ドキッとして振り向く。
なぎさ「あん?」
なぎさが振り向くと、「えへへ」という顔をして、美羽が立っていた。
美羽「聞きましたよ。雪城ほのか先輩の誕生日プレゼントの話してるって」
なぎさ「ま、まあ、そうだけど・・・」
美羽、ニッコリして、両手を合わせ、
美羽「わたしも混ぜてくださ〜い」
なぎさ「え? いいけど。なんかいい案あるの?」
美羽、えっへん顔で、胸に片手を当てて、
美羽「そりゃもう、わたしは雪城ほのか先輩のことなら、世界中の誰よりもよ〜く知ってますから」
藤P、背伸びしている小さな子供の慢心を、やさしくあやすようににっこりと、
藤P「すごい自信だね」
美羽は、当然といった自信を覗かせて語り出す。
美羽「雪城先輩は、なんでも知ってます。んでもって、あの広いおうちにはなんでもあります。よって先輩に不足しているものといえば・・・」
なぎさ、ちょっと期待するように(不覚にも美羽の話に簡単に乗せられ)、
なぎさ「ものといえばあ・・・?」
そのとき奈緒がなぎさの背後から、叫ぶ。
奈緒「わかった! 彼氏だっ〜!」
なぎさ、ガクッとなる。
他方、美羽は、驚きもせず、
美羽「な〜お、彼氏なら、ここにいるじゃない」
と言いざま、訳知り顔で藤Pを指差した。
なぎさ「いっ!?」
顔をしかめるなぎさ。
奈緒、ノリノリの笑顔で、
奈緒「えええ? 藤村さん? でもさっきアカネさんが、藤村さんは、雪城ほのか先輩の幼馴染だって言ってたじゃん?」
美羽「なに言ってるの。幼馴染は恋人同士になる最短コースなんだよ」
なぎさ、あたふたして、
なぎさ「ちょ、ちょっとお!」
奈緒、意にも介さず、
奈緒「み〜う、遠くの親戚より近くの友だち、っていう言葉を知らないの? 今雪城先輩はパリにいるから、藤村さんは、そばにいる美墨先輩と仲良くしたいんだよ」
なぎさ、ビクッとして、
なぎさ「えっ! な、な、ななな・・・」
さすがの藤Pも気まずさを覚え、矢庭に立ち上がると、
藤P「じゃあ、美墨さん、そういうことだから。俺はこれで帰るよ」
なぎさ、驚く。
なぎさ「ええ〜っ?」

・第9幕

藤P、帰る後姿。
なぎなおみ〜うの3人、立って並んで藤Pが帰るのを見送ったあと、奈緒が口を開く。
奈緒「もっとお話聞きたかったのにな・・・」
ちょっと物足りなさそう。
しかし奈緒、すぐ笑顔に戻り、なぎさに向かって、
奈緒「それで美墨先輩」
なぎさ「ン?」
奈緒「藤村さんとはホントはどうなんですか?」
なぎさ「え? ど、どうって・・・・」
なぎさ、うろたえる。
美羽も悪乗りするように、なぎさの顔を覗き込んで、
美羽「そうそう。どうなんですかあ?」
なぎさ、なおみ〜うの見世物にされているように感じたか、さすがにムカッとなって、
なぎさ「んんん〜〜・・あんたたちっ!
奈緒&美羽「ひい!
なおみ〜うは、ついに美墨なぎさ先輩にカミナリを落とされ、首を引っ込めた。
ふたりはこれで、調子に乗ってはしゃぎ過ぎたことをちょっとは後悔したのだっ・・・たのだろうか・・・?

● アイキャッチA

ひかりのポシェットから顔を出したセインフが、そのまま翼を広げてパタパタ飛び出し、
ひかり、一瞬宙を見上げて驚いたあと、こちらへ振り向き、ニッコリ。

● CM

ウォッチコミューン
ひかり「明日は朝からお店のお手伝いなの」
セインフ「7時になったら起こしてあげようセイン」
セインフが目覚まし時計に変身。
ウォッチコミューン!

● アイキャッチB

画面の向こうから翼を広げて飛んで来たスワンフ。ゆとり、俊足で追いつき、ステップジャンプして、スワンフの足をつかみ、宙に浮く。ゆとりにっこりサクセスのピース。その直後に、スワンフの足から手を滑らせ、落ちそうになり、慌てふためく表情。

● Bパート

・第9幕

翌日(日曜日)。
なぎさ、ひかりを引き連れて、雪城邸へ向かう。
その道中。
(ひかりは、いつものオフショルダーのシャツ&デニムのロールアップジーンズ。女子高生なぎさの私服は、初披露となる、ブラック(濃紺)のジーンズ(裾はタイト)と白の長袖シャツである。胸には赤色で「Girls, be ambitious!」という文字が入っている)
ひかりが、なぎさに語りかける。
ひかり「藤村先輩が、ほのかさんのおばあちゃんに聞いてみたらって言ったんですか?」
なぎさ「うん。藤P先輩は、ほのかと幼友達って言っても家族じゃないから、知らないことも多いんだって」
ひかり「へえ・・・」
なぎさ「それに、男の人と女の子の趣味は全然違うし、こういうことは女の人に聞いたほうがいいって」
ひかり「そういうものなんですか・・・」

・第10幕

雪城邸到着。
忠太郎、なぎさを見て、嬉しそうに「バウン、バウン!」と二回吼える。
なぎさ、歩いて手を振りながら、
なぎさ「忠太郎、元気? おばあちゃんいる〜?」
忠太郎「バオ!」
なぎさ、笑って、
なぎさ「いるって」
ひかり「へえ、なぎささん、犬とお話が出来るんですか?」
なぎさ、ひかりが真顔で聞くので、ハッとなって、
なぎさ「えっ!? ま、まあね・・ははは」
なぎさ、玄関の外から、さなえさんを呼ぶ。
なぎさ「おばあちゃ〜ん! こんにちは〜」
でも、ドカドカ激しい音で足を踏み鳴らしてやって来たのは、
声「はいは〜い!」
若い声。すなわち、ゆとりだった。
ゆとり、長い廊下を全力で走って来て、飛ぶように玄関に降り立つと、ガラッと激しく戸を開ける。
ゆとりの粗暴な振る舞いに圧倒され、唖然として立ち尽くすなぎひか。
なぎひか「あ・・・あ」
ゆとり「あっ、ひかり〜!」(喜んで)
ひかり「こんにちは」(微笑みながら、うなじを横に傾け、会釈に代える)

・第11幕

ちょっと話が進んで、続き。
なぎさ「え〜、おばあちゃん、出かけちゃってるの?」
ゆとり、ニコニコして、
ゆとり「はいっ! 残念でした〜」
ひかりは、困り顔で、
ひかり「なぎささん、忠太郎が言ってたのは。。。?」
ゆとり、驚いて、
ゆとり「えっ!? ひかり、犬とお話ができるの?」
ひかり、慌てて首を振る。
ひかり「いええ。わたしじゃなくて、なぎささんが」
ゆとり「ええ! 本当ですか。なぎささん!?」
なぎさ、焦りながら、
なぎさ「ひ、ひかり・・・あれは、ジョークだって・・・」
ひかり、キョトンとして、
ひかり「なんだ。そうだったんですか。。。じゃあ、なぎささん、どうしましょうか?」
なぎさ「うん・・・」
今度はなぎさが困り顔に。
ゆとりも、なぎさの様子を見て、真顔になり、
ゆとり「なんかあったんですか?」

・第12幕

結局、なぎさとひかり、ゆとりの部屋までお邪魔し、なぎさ、そこで、事の次第をゆとりに説明(このくだりは省略)。
・・・
ゆとり、ベッドで胡坐をかいて、
ゆとり「ほのかさんの誕生日祝い?」
ひかりは、畳の上に足を曲げて行儀よく座っている。
ひかり「そうなんです」
なぎさは、ゆとりの机付属の椅子、つまり特等席・ほのかの勉強用の椅子に足を組んで腰掛けている。
ゆとり「ふ〜ん・・・」
ゆとり、部屋を見渡した後、
ゆとり「ほのかさんてひと、なんか難しそうな本、いっぱい持ってるから、漫画でもプレゼントして、たまには頭グニャグニャさせなよってカードに書き添える、とか」
なぎさ「ああ、それいい! ・・・でもなあ、それじゃあなんか馬鹿にしてるみたいじゃない?」
ゆとりは、なぎさにアイデアを否定され、なお主張を曲げず、
ゆとり「そうは思いませんけど」
なぎさ「漫画をプレゼントされるなんて、アタシなら、大喜びだけど、ほのかはそういうとこがホントにお堅いから、下手すれば怒り出すかも」
ひかり、苦笑いして、
ひかり「そんなあ・・・」
ゆとりは、「ん〜?」と怪訝な顔で、机の上のほのかの写真をじっと見つめたあと、サバサバと、
ゆとり「なぎささんとほのかさんて、プリキュアだったってこと以外に何か接点あるんですか?」
なんとゆとりは、ひかりでさえ聞いたことがない核心的なことを、何のためらいもなくなぎさに問い質したのである。

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