■ 第11話「盗まれた想い出」・2

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・第7幕

一方、なおみ~うの席には、アカネさんが、注文の品、マンゴープリンとミルクセーキをそれぞれ二人前運んで来る。
アカネ「へい、お待ちィ!」
美羽「わあ、いただきま~す」
奈緒「いただきます~す」
アカネ「どぞどぞ」(ニッコリ)
奈緒、マンゴープリンを可愛く頬張る。
奈緒「おいひー!ジャン」
美羽も、マンゴープリンにスプーンを差して食べようとしたが、ハッと気づいたように、
美羽「あ、そうだ。アカネさん、美墨先輩と一緒に座ってるあの男の人、誰ですか?」
アカネ「ああ、彼は藤村君つってさ、中学のときからのなぎさの先輩だよ」
奈緒、ニヤニヤ探りを入れるように、
奈緒「ええ? それだけっすかあ~? 彼氏じゃないんすかあ?」
アカネさん、<この子たちったら>といった風に苦笑いしながら、吐き出すように、
アカネ「さあ~、アタシもそこまでは知らないよ。まあ、藤村君て、見てのとおり、ハンサムだしさ、女の子の知り合いなんてほかにも一杯いるんじゃないの?」
奈緒「でも、今日は、藤村さんが、美墨先輩を待ってたみたいですよ」
アカネ「ああ、ひかりによると、なぎさが彼に、ほのかの誕生日プレゼントには何がいいか、聞きたくて呼んだみたいよ」
美羽「えっ!! 雪城ほのか先輩の!?」
アカネ「うん・・・なんでも藤村君はほのかの幼馴染だっつーことらしくてさあ」
美羽「そうなんだあ~・・・」
奈緒、呆れたように眉を顰めて、絞り出すような声で、
奈緒「またまた美羽は~、雪城先輩のことになると、目の色が変るんだからあ」
美羽「(ちょっとむくれて)いいじゃない! (すぐ笑顔になって)そんな話ならわたしも混ぜてもらお!」
美羽、そう言うと、マンゴープリンを手に携えて、躊躇いもせず、なぎ藤の席へ向かう。
奈緒も、
奈緒「ああ、美羽、待ってよ~。もうしょうがないなあ」
と言いながら、結構楽しいことを期待する顔で、美羽の後を追う。
アカネ「ちょっとあんたたち~!」
アカネさんに制止されるが、なおみ~うは、もちろん聞く耳を持たず、ニコニコしながら藤なぎの席のほうへ駆けて行った。

・第8幕

なぎ藤の席。
なぎさの背後から、
美羽「美墨先輩!」
なぎさ、ドキッとして振り向く。
なぎさ「あん?」
なぎさが振り向くと、「えへへ」という顔をして、美羽が立っていた。
美羽「聞きましたよ。雪城ほのか先輩の誕生日プレゼントの話してるって」
なぎさ「ま、まあ、そうだけど・・・」
美羽、ニッコリして、両手を合わせ、
美羽「わたしも混ぜてくださ~い」
なぎさ「え? いいけど。なんかいい案あるの?」
美羽、えっへん顔で、胸に片手を当てて、
美羽「そりゃもう、わたしは雪城ほのか先輩のことなら、世界中の誰よりもよ~く知ってますから」
藤P、背伸びしている小さな子供の慢心を、やさしくあやすようににっこりと、
藤P「すごい自信だね」
美羽は、当然といった自信を覗かせて語り出す。
美羽「雪城先輩は、なんでも知ってます。んでもって、あの広いおうちにはなんでもあります。よって先輩に不足しているものといえば・・・」
なぎさ、ちょっと期待するように(不覚にも美羽の話に簡単に乗せられ)、
なぎさ「ものといえばあ・・・?」
そのとき奈緒がなぎさの背後から、叫ぶ。
奈緒「わかった! 彼氏だっ~!」
なぎさ、ガクッとなる。
他方、美羽は、驚きもせず、
美羽「な~お、彼氏なら、ここにいるじゃない」
と言いざま、訳知り顔で藤Pを指差した。
なぎさ「いっ!?」
顔をしかめるなぎさ。
奈緒、ノリノリの笑顔で、
奈緒「えええ? 藤村さん? でもさっきアカネさんが、藤村さんは、雪城ほのか先輩の幼馴染だって言ってたじゃん?」
美羽「なに言ってるの。幼馴染は恋人同士になる最短コースなんだよ」
なぎさ、あたふたして、
なぎさ「ちょ、ちょっとお!」
奈緒、意にも介さず、
奈緒「み~う、遠くの親戚より近くの友だち、っていう言葉を知らないの? 今雪城先輩はパリにいるから、藤村さんは、そばにいる美墨先輩と仲良くしたいんだよ」
なぎさ、ビクッとして、
なぎさ「えっ! な、な、ななな・・・」
さすがの藤Pも気まずさを覚え、矢庭に立ち上がると、
藤P「じゃあ、美墨さん、そういうことだから。俺はこれで帰るよ」
なぎさ、驚く。
なぎさ「ええ~っ?」

・第9幕

藤P、帰る後姿。
なぎなおみ~うの3人、立って並んで藤Pが帰るのを見送ったあと、奈緒が口を開く。
奈緒「もっとお話聞きたかったのにな・・・」
ちょっと物足りなさそう。
しかし奈緒、すぐ笑顔に戻り、なぎさに向かって、
奈緒「それで美墨先輩」
なぎさ「ン?」
奈緒「藤村さんとはホントはどうなんですか?」
なぎさ「え? ど、どうって・・・・」
なぎさ、うろたえる。
美羽も悪乗りするように、なぎさの顔を覗き込んで、
美羽「そうそう。どうなんですかあ?」
なぎさ、なおみ~うの見世物にされているように感じたか、さすがにムカッとなって、
なぎさ「んんん~~・・あんたたちっ!
奈緒&美羽「ひい!
なおみ~うは、ついに美墨なぎさ先輩にカミナリを落とされ、首を引っ込めた。
ふたりはこれで、調子に乗ってはしゃぎ過ぎたことをちょっとは後悔したのだっ・・・たのだろうか・・・?

● アイキャッチA

ひかりのポシェットから顔を出したセインフが、そのまま翼を広げてパタパタ飛び出し、
ひかり、一瞬宙を見上げて驚いたあと、こちらへ振り向き、ニッコリ。

● CM

ウォッチコミューン
ひかり「明日は朝からお店のお手伝いなの」
セインフ「7時になったら起こしてあげようセイン」
セインフが目覚まし時計に変身。
ウォッチコミューン!

● アイキャッチB

画面の向こうから翼を広げて飛んで来たスワンフ。ゆとり、俊足で追いつき、ステップジャンプして、スワンフの足をつかみ、宙に浮く。ゆとりにっこりサクセスのピース。その直後に、スワンフの足から手を滑らせ、落ちそうになり、慌てふためく表情。

● Bパート

・第10幕

翌日(日曜日)。
なぎさ、ひかりを引き連れて、雪城邸へ向かう。
その道中。
(ひかりは、いつものオフショルダーのシャツ&デニムのロールアップジーンズ。女子高生なぎさの私服は、初披露となる、ブラック(濃紺)のジーンズ(裾はタイト)と白の長袖シャツである。胸には赤色で「Girls, be ambitious!」という文字が入っている)
ひかりが、なぎさに語りかける。
ひかり「藤村先輩が、ほのかさんのおばあちゃんに聞いてみたらって言ったんですか?」
なぎさ「うん。藤P先輩は、ほのかと幼友達って言っても家族じゃないから、知らないことも多いんだって」
ひかり「へえ・・・」
なぎさ「それに、男の人と女の子の趣味は全然違うし、こういうことは女の人に聞いたほうがいいって」
ひかり「そういうものなんですか・・・」

・第11幕

雪城邸到着。
忠太郎、なぎさを見て、嬉しそうに「バウン、バウン!」と二回吼える。
なぎさ、歩いて手を振りながら、
なぎさ「忠太郎、元気? おばあちゃんいる~?」
忠太郎「バオ!」
なぎさ、笑って、
なぎさ「いるって」
ひかり「へえ、なぎささん、犬とお話が出来るんですか?」
なぎさ、ひかりが真顔で聞くので、ハッとなって、
なぎさ「えっ!? ま、まあね・・ははは」
なぎさ、玄関の外から、さなえさんを呼ぶ。
なぎさ「おばあちゃ~ん! こんにちは~」
でも、ドカドカ激しい音で足を踏み鳴らしてやって来たのは、
声「はいは~い!」
若い声。すなわち、ゆとりだった。
ゆとり、長い廊下を全力で走って来て、飛ぶように玄関に降り立つと、ガラッと激しく戸を開ける。
ゆとりの粗暴な振る舞いに圧倒され、唖然として立ち尽くすなぎひか。
なぎひか「あ・・・あ」
ゆとり「あっ、ひかり~!」(喜んで)
ひかり「こんにちは」(微笑みながら、うなじを横に傾け、会釈に代える)

・第12幕

ちょっと話が進んで、続き。
なぎさ「え~、おばあちゃん、出かけちゃってるの?」
ゆとり、ニコニコして、
ゆとり「はいっ! 残念でした~」
ひかりは、困り顔で、
ひかり「なぎささん、忠太郎が言ってたのは。。。?」
ゆとり、驚いて、
ゆとり「えっ!? ひかり、犬とお話ができるの?」
ひかり、慌てて首を振る。
ひかり「いええ。わたしじゃなくて、なぎささんが」
ゆとり「ええ! 本当ですか。なぎささん!?」
なぎさ、焦りながら、
なぎさ「ひ、ひかり・・・あれは、ジョークだって・・・」
ひかり、キョトンとして、
ひかり「なんだ。そうだったんですか。。。じゃあ、なぎささん、どうしましょうか?」
なぎさ「うん・・・」
今度はなぎさが困り顔に。
ゆとりも、なぎさの様子を見て、真顔になり、
ゆとり「なんかあったんですか?」

・第13幕

結局、なぎさとひかり、ゆとりの部屋までお邪魔し、なぎさ、そこで、事の次第をゆとりに説明(このくだりは省略)。
・・・
ゆとり、ベッドで胡坐をかいて、
ゆとり「ほのかさんの誕生日祝い?」
ひかりは、畳の上に足を曲げて行儀よく座っている。
ひかり「そうなんです」
なぎさは、ゆとりの机付属の椅子、つまり特等席・ほのかの勉強用の椅子に足を組んで腰掛けている。
ゆとり「ふ~ん・・・」
ゆとり、部屋を見渡した後、
ゆとり「ほのかさんてひと、なんか難しそうな本、いっぱい持ってるから、漫画でもプレゼントして、たまには頭グニャグニャさせなよってカードに書き添える、とか」
なぎさ「ああ、それいい! ・・・でもなあ、それじゃあなんか馬鹿にしてるみたいじゃない?」
ゆとりは、なぎさにアイデアを否定され、なお主張を曲げず、
ゆとり「そうは思いませんけど」
なぎさ「漫画をプレゼントされるなんて、アタシなら、大喜びだけど、ほのかはそういうとこがホントにお堅いから、下手すれば怒り出すかも」
ひかり、苦笑いして、
ひかり「そんなあ・・・」
ゆとりは、「ん~?」と怪訝な顔で、机の上のほのかの写真をじっと見つめたあと、サバサバと、
ゆとり「なぎささんとほのかさんて、プリキュアだったってこと以外に何か接点あるんですか?」
なんとゆとりは、ひかりでさえ聞いたことがない核心的なことを、何のためらいもなくなぎさに問い質したのである。

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