■ 第11話「盗まれた想い出」

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● アバン

・第1幕

初っ端から、前回のミルキーウェイシップ上でのバトルシーンの回想。
リバーサスに落とされそうになったプリキュアのふたり。
ふたりが落ちたとき、ルミナスの発した光パワーを、ラピッドが、握り合う手を通じて受け取り、力を得ると、ルミナスともども甲板上に舞い戻り、さらに、そこで激しく左回転を始める。
すると、リバーサスによって不自然に進められていたときびとの庭の時間が戻って行く。
それが映りながら、デラタコカフェの無人のカフェテラス前でボーッと立って客待ちしているひかりの回想が始まる。
ひかり<あのとき、ラピッドに何が起こったの? ラピッドに、時間の速さを調整する力があるのなら、じゃあ、ラピッドは、・・・ゆとりさんは、シスター・シーズンと何か・・・>
* 今一度説明。<・・・>括弧は、心中独白を表します。
みなまで言わないうちに、ひかりに声をかける者あり。
それはなんと藤村省吾であった(学生服・ベローネ高等部男子部の制服は、デザインは変らず、色のみ、女子の新調に合わせて、緑(ただし、派手にならないよう女子のものより遥かにダークグリーン)の上下に変る)。
藤P「九条さん!」
ひかり「・・・」
ひかり、回想に耽っていたこともあって、藤Pの顔を見ても、とっさに反応できず、数瞬間無表情だったが、ようやく相手が誰だか気づいて、
ひかり「あッ、いらっしゃいませ・・・いえ、こんにちは・・・いえ、ご無沙汰してますう!」
ひかり、藤Pを、単なる客扱いすべきか、それとも愛する先輩なぎさの想い人あるいは自分自身の先輩として遇すべきかで、返答に戸惑い、大いに焦る。
これに対して、藤Pはもちろん余裕綽々顔で、
藤P「ああ、久しぶりだね」

● OP

ミ〜ルキーウェ〜〜〜〜〜イ!
プリッキュア、プリッキュアァ♪♪
プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ!
プ〜リティーでえ、キュ〜アキュッアァ、ふ〜たりはッ〜 プリッキュアアアアア!!
二度あるこーとは、三度〜目もー、ぶっちゃけありえるう!
セーラーふーくのふたーりーは〜むちゃくちゃなかよしぃ
お互い〜じーかーんを〜 飛び越えるーたびぃ
キラリィ、かがやァ、くよねえええ〜〜、ウイ!
Your Pace, My Pace 進んでーるから つまづいたってIN じゃない?
災い転じて福とな〜すでしょ トラブルだってットラベル!
と〜きーのー流れ〜 泳いでおーもい切り〜
もっとグングンッ!
プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ!(Be close step by step!)
プ〜リティーでえ、キュ〜アキュッアァ、ふ〜たりはッ〜 プリッキュアアアアア!!
プリッキュア、プリッキュアァ♪♪
ミ〜ルキーウェ〜〜〜〜〜イ!

● CM

来てねデラタコカ〜フェへ プリキュアメニューでたっぷり召し上がれ イエイ!
いつも嬉しい帰り道♪
デラタコカフェダイナー!

● Aパート

・第2幕

第1幕の続き。
藤P「九条さん、元気?」
ひかり、藤Pのリラックスモードのおかげで、少し硬さが和らぎ、笑顔で、
ひかり「はいっ」
藤P、周囲をキョロキョロ眺め出す。
藤P「まだ・・・来てない・・みたいだね・・・」
ひかり「誰かと、待ち合わせ、してるんですか?」
藤Pサラッと、
藤P「ああ、美墨さん、とね」
ひかり、ちょっと驚いたような顔になって、
ひかり「美墨、さん・・・なぎささんとですか!?」
藤P「うん、なんか相談ごとがあるとかで」
ひかり「へえ・・・」
男女の機微のわからないひかり、いつものキョトン顔。

・第3幕

そのなぎさは、実はすでにデラタコカフェのところまで来ていたが、そばの茂みの陰に隠れて足踏みしていたのだった。。
学校帰りで、セーラー服。手にはカバンとラクロスのクロス。
なぎさ、カフェテラスの藤Pを、木陰に隠れて、遠巻きに覗き見しながら、
なぎさ「どうしよう〜。来ちゃったよ。って呼んだのはアタシなんだけど・・・ああ〜、アタシもう高校生なんだし、いい加減しっかりしなくちゃいけないのにィ・・・
なぎさ、藤Pを意識しすぎて姿を見せることができない。
そのとき背後に、不意に奈緒美羽が!
なおみ〜う、なぎさの存在に気づくと、興奮して、大声で、
奈緒「あっ!美墨なぎさ先輩!
なぎさ、ビクッとして顔を顰める。
なぎさ「ひっ!
美羽「ホントだ〜! 美墨先輩だ〜!」
奈緒「こんなところで、先輩に会えるなんて超ラッキージャンジャン!」
美羽「でも、美墨先輩、どうしてこんなところにいるんですかあ?」
奈緒美羽、キャッキャ言って、騒ぎ出す。
なぎさ、振り返って、大いに戸惑いながら、口の前に人差し指をピンと立てて、
なぎさ「ちょ、ちょっと、シー!
奈緒「えっ? 美墨なぎさ先輩、どうしたんですかあ?」
美羽「なんかいつもの美墨先輩じゃないみたい。美墨先輩、どうしたんですかあ?」
奈緒美羽、一向に声を低めようとしない。
なぎさだけ声を潜めながら、
なぎさ「だ・か・ら、シー! だって
奈緒、「シー」のポーズを、ふざけて真似しながら、
奈緒「なんで『シー!』なんですかあ?」
美羽「なにがあったのか教えてください、美墨先輩!」
美羽も楽しそうにカラみ、せっつく。
なぎさ、奈緒美羽の騒ぎがカフェテリアの藤Pにまで聞こえていはしないか心配で、後ろと前を交互に見ながら、オロオロ。
なぎさ「あ〜あ〜!
奈緒&美羽「どうしたんですかあ、先輩?」
なぎさ「あ・あ・・・こら、ちょっと・・・
なおみ〜う、笑顔で、
なおみ〜う「美墨なぎさせんぱあああ〜い!!
なぎさのぎこちない様子を見て、問い詰めようとする奈緒美羽は、ますます声を大きくしてなぎさの姓名を連呼し続け、ついにカフェテリアの藤Pにまで聞こえてしまう。
藤P「ん?」
藤P、なぎさたちのいる茂みのほうへ振り向く。
ひかりもそれにつられて、「は?」と見遣ると、そこに奈緒美羽がいることに気づき、途端に大リラックスモードに入って、爽やかな笑顔で、
ひかり「な〜お! み〜う!」
奈緒&美羽「ひかり〜!」
ふたりも、手を振る。
藤P、その横に、木陰に半身を隠し縮こまったなぎさがいるのを発見し、手を振りながら
藤P「美墨さ〜ん、待ってたよ〜。こっちへおいでよー」
木陰に半身だけ映るなぎさ、動揺しながらガニマタでザッと全身を見せ、
なぎさ「はッ、はいぃぃ〜ッ!
奈緒美羽、なぎさのぎこちない様子を、幼児のような目で訝しげに観察している。
なおみ〜う「Ho・・・?」

● サブタイトル

第11話「盗まれた想い出」!(ひかゆとの声で)

・第4幕

デラタコカフェのカフェテリア。
なぎさと藤Pは、同じ円卓に腰掛け、奈緒美羽は、少し離れたところの別の円卓に座っている。
ひかり、まずなぎさと藤Pに注文を聞こうとする。
ひかり「あの、ご注文は? なぎささんは、いつもみたいにデラたこ焼き2人前ですよね?」
なぎさ「うん!」
なぎさ、<デラたこ焼き>という言葉に条件反射して、すっかりいつもの調子でそう答えたあと、目の前の藤Pの存在にハッとなって、顔を赤らめ、
なぎさ「い、いやあ、あの、ナタデココミルク一つ・・・」
ひかり、ちょっと驚いて、
ひかり「えッ? それだけでいいんですか?」
さらにひかり、なぎさのカバンの横にラクロスのクロスが立てかけられているのを発見し、
ひかり「でも今日はラクロス部の練習があったんじゃ・・・部活の後はデラックスたこ焼きを3人前食べることだってあるのに・・・なぎささん、今日はどうしたんですか?」
なぎさ、慌てて、ひかりの口を覆って、ひかりが喋るのを制止しようとする。
なぎさ「あ〜あ〜!
ひかり「んん〜っ!!!
そのとき、藤Pがサラリと、
藤P「俺は、たこ焼きにするよ」
なぎさ、ひかりの口を覆うポーズを取りながら、顔だけ藤Pに向けて、
なぎさ「え?」
藤P「俺もサッカー部の練習の後でお腹ぺこぺこだしね。美墨さんも、一緒に食べようよ、たこ焼き」
まだひかりの口を塞ぎながら、
なぎさ「は、はあ・・・」
ひかりはされるがまま、両目が中に寄っている。
ひかり「nn・・・!!
藤P、なぎさの変な行動は気に留めない様子で、にこやかに、
藤P「それに、ここのたこ焼きはすっごく美味しいってほのかによく聞かされててさ、前から一度食べてみたいと思ってたんだ」
なぎさ、ハッとなって、
なぎさ「え? ほのかが・・・?」
なぎさ、徐ろに手を下に下げる。
やっと普通に呼吸させてもらえるようになったひかり、人知れず、胸に手を当て、ふうっと息を吐(つ)く。
ひかり「Hooh・・・」

・第5幕

ひかりの手だけが映り、藤なぎのテーブルに、たこ焼きの笹の舟が置かれる。
藤P、さっそくたこ焼きを頬張る。
藤P「んむんむ。あっホントだ! うまいなあ。さすがほのかが薦めるだけのことはあるね」
両手でお盆を持ったひかり、にっこりして、
ひかり「ありがとうございますう」
藤P「いや、お礼を言うならほのかだよ。ほのかのやつ、君のとこのたこ焼きはフランス料理より美味しいって、マジ顔で言ってたんだから」
なぎさ、まだ緊張して多少顔を赤らめながらも、思い切って口を開く。
なぎさ「あの・・・そのほのかのことで相談が・・・」
藤P「ん? あ、そうだ、メールで相談したいことがあるって書いてたけど、それって、ほのかのこと?」
なぎさ、恥じらい気味の笑みを浮かべ、
なぎさ「え、ええ・・・」
ひかり、キョトン顔で、ドギマギしたなぎさを見ている。
ひかり「は〜あ・・・」

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