■ 第6話「日本舞踊」

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・第12幕

ゆとりの部屋(ほのかの部屋)。
ベッド上に広げられたことわざ辞典に異変が発生。
なんとムカツキー、その辞典に憑依し、ディクショナリームカツキーとなって、その場で空間を破り、L&Rがリバーサスと対峙している無時間世界へ到着。
ディクショナリームカツキー「ムカツキー!」
セインフとスワンフが、それぞれひかりとゆとりに、
セインフ「変身するセイン!」
スワンフ「急ぐのスワン!」
ひかり&ゆとり、頷き合う。
ひかり&ゆとり「うん!」

ひかり&ゆとり「ツーショット・ハーモニック・レイディエーショオオオーン!!
*お互いのコミューンをお互いに向けて或るボタンを押す(ツーショット)。
すると、互いのコミューンから光線が放射され(レイディエーション)、ひかりの光線はゆとりに光の輝きのパワーを、ゆとりの光線はひかりに光の速さのパワーを互いに送り、それぞれに不足するパワー素を補い合い、「ふたりはプリキュア」へと、互いに互いを高め合う(ハーモニック)のである。
ルミナス、シャイニールミナス風に両手を広げ、髪の毛をたなびかせながら、
キュアルミナス「とわに煌めく光輝の使者・キュアルミナスッ!
ラピッド、ホワイトのバンダナをたなびかせ、胸の前に両腕を交叉させ、両こぶしグーで、ボクシングのガードのようなポーズを取り、
キュアラピッド「とわに駆け巡る光速の使者・キュアラピッドお!
ふたりともそれぞれそのままのポーズで、並んで映し出され(ルミナスが右、ラピッドが左)、
ルミナス&ラピッド「ふたりはプリキュア!
さらにラピッド、一回転して、胸のところでグッとしていた腕を突き出し、ビンと指差す(夏京の贋プリキュアの指の突き出し方参照)
ラピッド「時の流れを捻じ曲げるあなたッ!
ルミナスは、シャイニールミナスのように広げていた両の手を、交叉させるように胸に柔らかく宛がい、うつむき加減になって両目を一瞬聖母のように閉じたあと、碧眼の瞳をカッと見開いて正面に向き直り、毅然とした落ち着きのある、しかし優しい声音で、
ルミナス「素直な心にお戻りなさい!

ムカツキーとの格闘。
辞書の胴体を広げて襲って来て、ふたりをバシンバシンと挟んで潰そうとする。
ルミナスは、間一髪ですり抜ける。
ルミナス「はあ!はッ!」
一方ラピッドは、エルボーをかましに行く。
ラピッド「えええい!」
しかしそれがため、矢庭に開いた辞書のページに吸い込まれるように入り込み、バシンと体を挟まれてしまう。
ラピッド「ウウウッ!」(苦しそうにもがき、脱出を図るが、閉じた辞書がビクともしない)
ルミナス「ああ、ラピッド!」
リバーサス「ははは。それが、お前らの大切にする過去の知識の重みというやつだ。どうだ、ありがたいだろう。そのまま、過去とともに潰されてしまえ!」
ルミナス、リバーサスの言い草を聞いて、悲しげに目を潤ませ、
ルミナス「そんなあ・・・」
だが、そのとき、ルミナス、辞書の表紙に小さな穴が開いているのに気付く。
ルミナス<あっ!あれは、紙魚(しみ)に食べられた跡・・・>
ルミナス、決然たる目に変り、呟く。
ルミナス「虎穴に・・・入らずんば、虎子を得ることは出来ません!」
リバーサス、これに過度に反応する。
リバーサス「ん?なんだ、そのことわざの意味は!?」
ルミナス、リバーサスに優しく微笑みかけ、
ルミナス「その意味は、あの辞書を見れば載っています」
リバーサス「んむ〜気になる。(ムカツキーを見上げて)よーし、ムカツキー、虎穴に入らずんばなんたらのページを開けてみろ!」
ムカツキー、素直に従い、
ムカツキー「ムカツキー!」
そう言って、ラピッドを締め付けていた扉を開き出す。
ルミナス<あっ、今なら!>

ルミナス「ハアア!」
ルミナス、素早く横っ飛び大車輪でビュンビュンと跳び進む。
そうして、たちまちムカツキーの足元まで近づくと、一気にジャンプ。ラピッドを救出しに開いた辞書の中に飛び込んで行く。
ルミナス「ハアアッ!」
リバーサス、ルミナスの作戦に気づき、
リバーサス「しまった!!ムカツキー、虎穴なんたらはいい。扉を閉めろおお!」
ムカツキー「ムカツキー!!」
ムカツキー、すぐにバチンと閉める。すると、ルミナスとラピッドは、スッポリと中に呑み込まれてしまった。
一瞬の静寂。
リバーサス、しばし何が起こったかわからず、焦り顔で見ていたが、やがてニヤつき出し、
リバーサス「はっはっはっは!愚か者どもめ。確かこれを、飛んで火に入る夏の虫けらとかいうんだったな。こいつは驚いた。ときびとの庭の過去のゴミにも、たまには意味のあるものがあるんだな。あっはっはっは」
ところがそのとき、あの紙魚に食(は)まれて出来た穴の部分が、ビリッと大きく破れ、ルミナスがラピッドの手を引っ張って、脱出して来た。
ルミナス「ウウウウッ!ヤッ!」
リバーサス「なにっ!?」
辞書ムカツキーの側に脱出成功したラピッド、ちょっとふらつきながら、苦笑いして、
ラピッド「ルミナス、サンキュ」
ルミナス、ニッコリして、
ルミナス「いいえ、わたしはただ昔の人の知恵に従っただけです」
リバーサス、それを聞いて、いまいましげな表情を一層強め、
リバーサス「キッ!昔の知恵だとおお!くだらああん!ムカツキー、やってしまえええ!」
ムカツキー「ムッカツキー!!」

ルミナスとラピッド、毅然とした表情でお互いを見つめ、「ウン!」と頷いて、手を握り合う。
ルミナス「光る時、かける(×)」
ラピッド「走る時イコール(=)」
ルミナス&ラピッド「プリキュア・アストラル・トルネードオオオ!

超音波のような渦巻状の閃光がルミナス&ラピッドの全身から発せられ、原爆のようにゆっくりと広がって行く。
アストラル・トルネードは、時の流れの重みを原動力にしている。
時の流れに逆らうナラクーダの者たちには、最も効果的な斥力を持つ。
ムカツキー「ムカツキイイ〜イ!」
ムカツキー、辞書の胴体を開いてトルネードを吸い込もうとするが、時の流れの重圧には敵わず、どんどん膨張し、ついに「ボム!」と大破。
ムカツキー「ムカツキーイイイイ〜ィィぃぃ・・・」
オチツキーに分解。
オチツキー「オチツキィ〜ヤ〜、オチツキィ〜ヤ〜」
リバーサス、忌々しそうに舌を鳴らして退散。
リバーサス「チッ!テアッ!」

・第12幕

ゆとりの部屋。
ベッド上の元の位置に、辞書が元通りに戻り、ちゃんと或るページがパラッと開いている。

・第13幕

稽古場。
稽古場の時計が動き出す。さなえさん、それを確認する。背後では音楽が鳴り出し、奈緒美羽が普通に踊っている。
さなえさん、なおみ〜うを見て、笑顔に。
さなえ「ほほほ」

・第14幕

ひかりとゆとりも、元の世界へ。
気づくと変身前の姿に戻り、蔵の中にいる。

ひかりとゆとり、戦いが終わったことを自覚し、
ひかり&ゆとり「はあ」「ふう」
と息を吐きながら、汗を拭って、互いに目を合わせ、めいめい少し微笑む。
ゆとり、すぐに浴衣を手に持ち、蔵を出ようとする。
他方でひかり、一点を見つめていて、なかなか出ようとしない。
ゆとり「ひかり、なにしてるの?蔵の扉、閉めちゃうよ」
ひかり「え、ええ」
ひかり、百人一首の入った箱をカタッと抱えて蔵を出る。
ゆとり、入り口で扉に手を宛がいながら、
ゆとり「なに、それ?」
ひかり、苦笑しながら、あいまいに、
ひかり「ううん、ちょっと・・・」
ゆとり「・・・」
ゆとりは、そのことはそれ以上追求せず、ゴロゴロっと扉を閉めた。

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