■ 第6話「日本舞踊」

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● アバン

・第1幕

雪城邸。
さなえさんが、ゆとりの部屋の縁側の戸の前に立つ。
さなえ「ゆとりさん、ゆとりさん」
ゆとりの返事なし。懐のスワンフ、焦って、ヒソヒソ声で、
スワンフ「ゆ・と・り、ゆ・と・りっ!」
しかし、ゆとり全く反応なし。
さなえさん、やむなく障子戸をそっと開けてみる。すると、ベッドでは寝相悪くゆとりが寝ている。
ゆとりのパジャマは、クリーム色の地にアプリコットピンクのストライプライン入りの上下。下はパンツタイプ。上は、衿がついている。髪は、バレッタで留めているが、かなり乱れて寝癖がついている。
ゆとり「うmmm〜」(寝返りを打ちながら)
さなえ「あらあら、ぐっすり眠ってて気持ちよさそうね。でも困りましたよ。もうすぐお友だちが見える時間なんですけどね」
さなえさん、ゆとりに近づいて、耳元で一言。
さなえ「ゆとりさん、朝食のお用意が出来ましたよ」
するとゆとり、寝ぼけ眼(まなこ)で、
ゆとり「え?あ、朝食?」
ゆとり、さなえさんがいることに気付いて半身を起こし、目を手で擦りながら、
ゆとり「あ、さなえおばあちゃん、おはようございむあああ〜す(最後はあくびと一緒に)」
さなえさん、ニッコリ笑って、
さなえ「おはよう。朝ごはんを食べて早く支度しないと、お友だちが来ちゃいますよ」
ゆとり、枕元の時計を見て、驚く。
ゆとり「あ〜!ホントだ。もうこんな時間だー!とにかく朝食、朝食。さなえおばあちゃん、今日のメニューは?」
さなえ「焼き魚と玉子焼きに納豆ですよ」
ゆとり、ガッツポーズしながらベッドから飛び起きて、
ゆとり「やったー。アタシの大好物〜」
ゆとり、ひどい寝癖とパジャマのまま食堂のほうへ走って行く。
さなえさん、ゆとりの元気そうに駆けて行く後ろ姿を見ながら、
さなえ「まあまあ。元気のいいこと」
部屋に一人残ったさなえさん、今度は机の上のほのかの写真に目を転じる。
第2話で、ゆとりが書物の間から発見したほのかの写真が、ちゃんとしたケースに入れられ、その後もずっと机の上に飾られている。その写真のほのかの笑顔、しばらくアップ。
やがてさなえさん、その写真に優しく語りかけるように呟く。
さなえ「ほのか、元気でやってるかい?私は元気ですよ。あの子が来てからなんだかすごく若返ったような気がします。この古い家の中にわだかまっていた時の淀みが急に流れ出したような。早くほのかにも会わせたいわね、ゆとりさんを・・・」

● OP

ミ〜ルキーウェ〜〜〜〜〜イ!
プリッキュア、プリッキュアァ♪♪
プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ!
プ〜リティーでえ、キュ〜アキュッアァ、ふ〜たり〜はッ〜プリッキュアアアアア!!
二度あるこーとは、三度目〜もー、ぶっちゃけありえるう!
セーラーふーくのふたーりーは〜むちゃくちゃなかよしぃ
お互い〜じーかーんを〜飛び越えるーたびぃ
キラリィ、かがやァ、くよねえええ〜〜〜〜〜〜〜、ウイッ!
Your PaceMy Pace 進んでーるからつまづいたってIN じゃない?
災い転じて福とな〜すでしょトラブルだってットラベル!
と〜きーのー流れ〜泳いでおーもい切り〜
もっとグングンッ!
プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ、プーリキュッアッ!(Be close step by step!)
プ〜リティーでえ、キュ〜アキュッアァ、ふ〜たり〜はッ〜プリッキュアアアアア!!
プリッキュア、プリッキュアァ♪♪
ミ〜ルキーウェ〜〜〜〜〜イ!

● CM

ウォッチコミューン。
ゆとり「3時のおやつだ!」
スワンフ「「ふあああ!3時は3時でも、夜中の3時なのスワ〜ン」
スワンフが、正しい時間を教えてくれる。
ウォッチコミューン!

● Aパート

・第2幕

ひかり奈緒美羽が並んで道を歩く。ひかりを真ん中にして、手前に奈緒、向こうに美羽という配置。
休日なので、3人は私服。
ひかりは、ストライプのボートネックTシャツ(七部袖)とオレンジのスカート、くるぶしあたりで折ったイエローの靴下。
美羽は、ピンクのカーデガン、中は黒っぽいトレーナーが覗く。下は花柄ミニスカート。ピンクのハイソックス。
奈緒は、アメリカ軍軍服風、紺のセーラースタイルラッパズボン。
奈緒は、両手をポケットに突っ込んでいる。
奈緒「ねえねえ、ホントにアタシもついて来ていいの?」
奈緒、ひかりと美羽を覗き込むように、ふたりに同時に訊く。
これに向こう側の美羽が率先して答える。
美羽「いんじゃない?一応生科部なんだし、イ・チ・オ・ウ」
奈緒、ふてた声で、
奈緒「あー、なんかイヤな言い方」
美羽、お茶目にあしらうように、フンッと目を閉じて、
美羽「だって、奈緒は本当はバスケ部で、生科部はただの幽霊部員なんだもん」
ひかり、優しく諭すような表情と声で、
ひかり「美羽、そんなこと言っちゃいけないよ。奈緒が部員登録してくれてるから、生科部が正式な部活動として認められてるんだし」
奈緒、途端に笑顔で、
奈緒「そうそう!やっぱひかりは見るとこちゃんと見てくれてるよね」
美羽、改まって、
美羽「とにかく、これからゆとりのおうちにお邪魔するのは、遊びじゃなくて、生科部の部活動の一環としてなんだから、生科部部員として恥ずかしくないように、そこんとこわきまえてよね」
奈緒、不承不承の笑顔で、
奈緒「わかってるよ。・・・(また屈託ない表情に戻って)だけど、ゆとりが雪城先輩のおうちに住ませてもらってたなんて知らなかったな。お陰で初めて雪城先輩のおうちに上がらせてもらえるんだもんね。どんなおうちなんだろ」
ひかり、顔を斜めに傾けて、含み笑い。
ひかり「ふふ、見たらビックリするかも」
奈緒、身を乗り出すように、
奈緒「なんでなんでなんで!?」
美羽「奈緒には縁のない、むっずかし〜本がどっさり積んであるからだよ」
奈緒「あ〜、またイヤな言い方するジャンジャン。どうせ美羽だって読めないくせに」
美羽、ふてて、
美羽「なによ、アタシは読めるよ」
奈緒、嫌味っぽく、でもおどけるように、
奈緒「へ〜どんなもんだかあ」
美羽、ムキになる。
美羽「なによ〜」

ひかり、奈緒美羽の戯れの喧嘩を、いつものことといった余裕の笑顔で、「ふふ」と笑って見てから、前回の回想。
ひかり<スワンフがセインフに会いたいって言って来たお陰で、ゆとりさんと街を一緒に歩くことができた。それに、また襲って来たナラクーダの人たちをなんとか追い返した後、新しいシーズニーラピスを手に入れて、ミルキーウェイシップを第二の季節の島・きさらぎヶ島まで進めることも出来た。なんだかすべてが、少しずつだけど、順調に前に進んでる感じ。ゆとりさんとはまだ親友同士とは言えないかもしれないけど、ゆっくり焦らず時の流れに合わせて進んで行けば、きっと最高のお友だちになれるはずよね。こうして奈緒や美羽と仲良くなれたみたいに>

ひかり、そう回想すると、両サイドのなおみ〜うを交互に一瞥。
でも、奈緒と美羽、まだ本のことで睨み合っている。
なおみ〜う「む〜」
ひかり、それを見て苦笑いしながら、両者を宥めるように、
ひかり「まあまあ」

● サブタイトル

第6話「日本舞踊」

・第3幕

ナラクーダ。
幽霊船・ナラクーダ号甲板上。ニヒルーザ、両腕を後ろ手に組んで洋上を望み、その後ろにリバーサスが、頭を45度ほど下げて控えている。
やがてニヒルーザ、顔半分だけ後ろへ向けて、忌々しげな声で、 ニヒルーザ「またしてもミルキーウェイシップをおめおめ先へ進ませ、第二の季節の島・きさらぎヶ島への入港を許しおってからに。リバーサス、きさまというやつは」
リバーサス、厳粛な声と面持ちで、
リバーサス「は、申し訳ございません」
ニヒルーザ、また前を向き直し、
ニヒルーザ「でも、まあよい。まだ12の季節の島のうち、2つだけだからな」
リバーサス「ですな」
ニヒルーザ「とにかくシスター・シーズンか時の従者を滅ぼしてしまえばいいわけだ。簡単なことではないか(ここでまた顔半分リバーサスのほうへ向け)なあ、リバーサス」
リバーサス、躊躇いがちに、
リバーサス「は、はあ」
リバーサス、内心不服を感じている様子。
リバーサス<シスター・シーズンの居所を突き止めるのがどれほど困難なことか、わかっておられるのであろうか・・・>
そこへ、急に恫喝するようなニヒルーザの声。
ニヒルーザ「リバーサスよ!」
リバーサス「は、はは」(邪心を見抜かれたかと思って、ビクッとする)
ニヒルーザ「だが一応、伝説の戦士・・・え〜」
ニヒルーザ、<プリキュア>の名をド忘れしたらしい。
リバーサス「プリキュア、ですが・・・」
ニヒルーザ「・・・・・」(一瞬沈黙)
ニヒルーザ、リバーサスのやや怪訝な目つきに気付き、
ニヒルーザ「んん?なんだ、その目は?」
リバーサス「い、いえ、別に・・・」
ニヒルーザ、逆時計の鎖の音をガチャッと鳴らしながら全身をこちらへ向け、猛然と怒鳴る。
ニヒルーザ「プリキュアだかパリキュアだか知らんが、どうせ滅びる運命にあるやつらの名など覚えている義理はないわ!つまらん記憶は、これもまた過去の遺物。きれいさっぱり忘れるに如くはないのだ」
リバーサス、ニヒルーザのしくじりを誤魔化す言い訳の見苦しさに少々辟易し、躊躇いがちながら注進申し上げる。
リバーサス「は、はあ、しかし、それは、ときびとの庭のことわざでは、『我田引水』と言うのでは・・・」
ニヒルーザ、手にした逆時計を、やたらオーバーに、水戸黄門の印籠のように突き出し、
ニヒルーザ「リバーサス!きさま、いつの間に、ときびとの庭のつまらん知識に影響されるようになった!?ことわざなどというものは、過去の遺物の典型!滅びるべきものだ。お前が覚えておくべきは、ただ一つ、第3の季節の島・やよいヶ島に絶対に伝説の戦士・パリキュアを踏み込ませないこと、それだけだ。それ以外のことはすべて忘れてしまえ!」
リバーサス、気圧され、
リバーサス「ははっ!」

リバーサス<パリキュア・・・?忘れるだけならまだしも、間違った名前を覚えられてもな・・・>(トホホな声)
リバーサス、出発しながら、
リバーサス<しかし、確かに俺も知らぬ間にときびとの庭のくだらん知識を吸収していたのは軽率だった。あそこにこれ以上長く関わっていると、もっとまずいことになりそうだ・・・その意味でも、早めに決着をつけねば>
リバーサス、決然たる思いで、飛び立って行く。
リバーサス「ハアッ!」

・第4幕

雪城邸の塀外。
ちょうどひかりたち到着。
ひかりが塀の木戸を開ける。
犬小屋の前で寝ていた忠太郎の耳がピクリと動く。
庭が映る。

初見の奈緒、一番に目を輝かせて反応。
奈緒「わあ、ひろ〜い!」
ひかり、両腕を後ろ手にして、ニッコリ。まるで自分の庭を紹介しているかのように、
ひかり「ふふ。でしょ?」

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