■ 第5話「ショッピング」

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・第14幕

セインフとスワンフが甲板に着地。
ルミナスとラピッドが、セインフ・スワンフの背中からトンと甲板に降り立つ。
セインフとスワンフの大翼がススーッと縮んで、もとのツバメの翼程度のサイズに戻る。
ルミナス「セインフ、どういうこと?」
セインフ「シスター・シーズンが、第2の季節の島・きさらぎヶ島へ向けてミルキーウェイシップを出航させたんだセイン」
ラピッド「どうして急に?」
スワンフ「光輝の使者・キュアルミナスと、光速の使者・キュアラピッドの心のリズムが合って来たからなのスワン」
ルミナスとラピッド、互いに顔を見合わせる。
ルミナス&ラピッド「え・・・」
セインフ「ふたりの呼吸や波長が合って、お互いの気持ちが通じ合うようになればなるほど、時の船は進度を上げられるんだセイン。ふたりは、もう昨日までのふたりじゃないんだセイン」
セインフの最後のセリフを聞いたルミナスとラピッドは、お互いの目を驚きながら見つめ合う。
そして、やがて微笑み合う。
しかし、そのときリバーサス遅れて甲板へ。
ルミナスとラピッド、それに気づき、ふたり同時にバッとリバーサスのほうへ振り向く。
ルミナス&ラピッド「あっ!」
リバーサス、両腕を下げ、両こぶしを握り締め、不敵な表情で仁王立ちし、
リバーサス「これ以上時の船を前へ進めさせるわけには行かん。ムカツキーよおお!」(右手を天空に向けてビッと上げる)
すると、空間にバリンッとひびを入れて出現した旋風は、ミルキーウェイシップ甲板のほうへは向かわず、下界へと急降下して行き、なんとさきほどひかりたちが座っていた噴水広場のベンチへと向かい、ベンチ上にひかりが置き残していたあのお手玉に憑依した。
お手玉ムカツキーが出現。顔のところどころに縫った跡があり、やくざのような形相である。
ムカツキー「ムカツキー!」
ムカツキー、そう唸ると、ミルキーウェイシップへとグングン上昇して来る。
甲板上に降り立ったムカツキーを見て、ルミナス、
ルミナス「ああ、あの縫い跡は! あのお手玉が・・・」
ラピッド、キッとなり、リバーサスに向かって、
ラピッド「どうして、お手玉なのよ!」
リバーサス「ふ。こんな薄汚いゴミ同然の塊に、時の重みを託す愚かな者どもを見ると、我らナラクーダは心穏やかでいられなくなる。ムカツキーは、その原因となる物を破壊するために取り憑くのだ」
ラピッド「なんですってええ! 芸人のおじさんが、傘回しの芸を極めるのにかけた年月が無意味だとでもいうの!?」
リバーサス「ああ、無意味だな」
ルミナス、泣きそうな顔になり、
ルミナス「そんな・・・ひどいことを・・・」
リバーサス「いずれにせよ、ムカツキーを倒さんことには、あのゴミがお前らの手元に戻ることはない」
ラピッド、ルミナスに、
ラピッド「ルミナス!」
ルミナスも頷き、ふたりは、お手玉ムカツキーに向かって行く。
ルミナス&ラピッド「はあああああ!」
しかし、お手玉ムカツキーは、口からポンポンお手玉弾を吐き出す。
ルミナス&ラピッド「あっ!!」
ルミナスは、これを縫うように巧みに避けたが、ラピッドはまともに弾き返しに行ったため、「てあッ、やああ!」といくつかを殴り返した後、次の弾をまともに体に受ける。
ラピッド「アアアアアア!」
ラピッド、後方へ滑るように飛ばされ、甲板端の操舵輪に背中をぶつけてしまう。
ラピッド「うううっ!」
ふらふらしながらラピッドが立ち上がると、ムカツキー、さらにお手玉弾を撃ち込んで来た。
ルミナス「ああ、ラピッド!」
すると、ラピッド、とっさに背後の操舵輪を抜き取り、軸の部分を両手で握って、グルグル回転させ始めた。
ラピッド、緊張感ある顔で、
ラピッド「こんな感じだったよねッ!」
ラピッドは、襲って来たいくつかのお手玉弾を、回転させた操舵輪の上で、唐傘回し芸のように、しばらくコロコロ走らせ続ける。
ラピッド「よしっ!乗った! ハアアアアア!」
やがて、ラピッド、一個一個、ポンポンと、前方のルミナスに向けて弾き出して行った。
ラピッド「ほいっ! ほいっ! ルミナスー!」
ルミナスも、合点したように、
ルミナス「はい!」
ラピッドが操舵輪から押し出したお手玉弾を一つ一つ「はいっ! はい!」と律儀に呼応しながら素手でパシッと受け止める。
しかし、二個を超えたところで、やむなくお手玉を始め、一度に5個、6個のお手玉を数珠繋ぎのように、両手で回す。
ルミナス「ああああ〜!!」(大慌ての表情だが、もはや手の動きを止めるわけには行かない)。
しかし、ついにリズムが崩れ、全部宙でバラけてしまう。
ところが、ルミナス、判断よく、これらを後方回転しながら、連続キック。
ルミナス「はっ! はっ! えい!」
バシバシッと激しい勢いで蹴られた一個一個の弾が、甲板の中ほどに立ちつくしているムカツキーに向かって行った。
ルミナスの蹴りによってマシンガンの弾のように連続して襲って来たお手玉弾を、ムカツキーは、バキバキと果敢に体で受け止めしばらく耐えていたが、どんどん後方へ押し込まれ、ついに6つ目くらいの弾を食らって背中から顛倒する。
ムカツキー「ムッカツキ〜ィ!」
リバーサス、苛立って
リバーサス「何をしているか! 立て! ムカツキー!」
しかし、ムカツキーが立ち上がるのに合わせ、プリキュアのふたりは必殺技の構え。
ルミナス「光る時、かける(×)
ラピッド「走る時、イコール(=)
ルミナス&ラピッド「プリキュア・アストラル・トルネード!
ムカツキー「ムカツキー!」
オチツキーに分解。
リバーサス、舌を打ち鳴らして去る。

・第15幕

お手玉ムカツキー消滅後、シーズニーラピスが一個残され、甲板の上でキラッと光る。
ルミナスとラピッド、またそれを拾って眺める。
スワンフ「ナラクーダがかけたきさらぎヶ島の封印を解くカギがそれなのスワン」
セインフ「ルミナス、ラピッド、さあ、すぐきさらぎヶ島に出発進行だセイン」
ルミナスとラピッド、頷き合って、船室に入る。
船室には、また、タイムフルオルゴールが置かれている。
それを開け、シーズニーラピスを十二宮図の水瓶座の穴に入れる。すると、時計が回り出すと同時に、オルゴールが鳴る。一周して水瓶座のところで停まる。
ミルキーウェイシップが、4本のマストから帆を張り上げ、汽笛を鳴らして光の河を進み出す。
船首と船尾を4本のマストに中継されて結ぶ上方のロープ、それに甲板周囲に張り巡らされたロープに取り付けられた100以上はありそうなランプが一斉に光り輝き出し、やや薄暗かった航路をすっかり明るくする。
最後尾のマストのロープには、大きな旗が掲げられ、「Milky Way」のロゴがはためいて見える。
その他、各マスト間に張られたロープには、ライトアップされたランプに並行するように、小さいサイズの赤旗、緑旗、白旗、黄旗などが並んで、それぞれが勢いよく風にはためいている。
これらの旗のはためきに呼応するように、ルミナスの長いツインの髪も炎のように揺らめき、ラピッドのバンダナの結んだ端もまたツインのように、あるいは鳥の翼のように風に靡いている。
光る波しぶきや光るカモメや光るトビウオなどを眺めながら進んでいると、前方に、緑に覆われた島が見え始める。
これが、第2の季節の島・きさらぎヶ島。
ちょうど程よい港があり、そこへ船を着けると、とも綱が自動的に金の舫い杭に巻きつき、また錨がガラガラガラっと自然に海中へと落ちて行き、それが落ちきったところで、海中から水がめ型の光る球が、ザバンと水滴を滴らせながら飛び出し、そのまま天空へ飛翔、そして花火のように弾け、水瓶座となって、天に張り付く。
ルミナス&ラピッド「わあッ!」
セインフ・スワンフも、
セインフ・スワンフ「きれいセイン(なのスワン)!」
そして、スワンフ、
スワンフ「これで、あと10の季節の島なのスワン」
ルミナス「あと、10・・・」
セインフ「待ち遠しいセイン」
スワンフ、ちょっと困った顔で、セインフを見て、
スワンフ「気長に旅するのスワン」
セインフ、素直に呼応し、
セインフ「そうセイン。僕たちは時の従者だセイン。一つ一つの季節の島を守りながらゆっくり進むのが、僕たちの務めなんだセイン」
そして、ルミナスとラピッドのほうへ向き、
セインフ「それまで君たちも、お互いの心のリズムをもっと自然に合わせていけるように、ゆっくり努力するんだセイン」
スワンフも、
スワンフ「そして、少しでも早くミルキーウェイシップがとわびとの庭に還れるように協力するのスワン」
L&R「え・・・」
ルミナスとラピッドが互いの顔を見合わせたとき、汽笛が鳴り、
気がつくと、周囲はあの時計台のある噴水広場に戻っていた。

・第16幕

時計台の時計の針は、順調に動いている。
ゆとりが、しんみりと切り出す。
ゆとり「時の流れに身を任せて・・・一瞬一瞬、一日一日と仲良く付き合って行かなきゃ答えは出ない、か」(自分に言い聞かせるように傘回し芸人のセリフを引用)
ひかり「え?」
ゆとり、気遣いのある笑みを浮かべ、
ゆとり「ううん。ひかり、アタシ、すごくセッカチだし、我慢強くないし、ひかりのペースに合わないかもしれないけど、迷惑じゃなかったら、これからもよろしくね」
ひかり、しばらくゆとりを無表情で見つめていたが、やがて微笑んで、
ひかり「いいえ、わたしこそ、何をするにものんびりで、いつもついて行くのがやっとだけど、足手まといにならないように気をつけようと思います」
そこへ奈緒美羽が走って来る。
奈緒「ひかり〜」
美羽「ひかり〜」
ひかり、莞爾とした笑顔になり、
ひかり「な〜お、み〜う!」
美羽、手にしていたお手玉をひかりに渡しながら、
美羽「はい、これ、ひかりのでしょ?」
ひかり「あ、ありがとう」
奈緒「だめじゃん、自分の持ち物置いてどこ行ってたの?」
ひかり、一瞬答えに困ったが、すぐ笑顔になり、
ひかり「ううん」(特に答えず)
そして、ひかり、ゆとりと顔を見合わせる。ふたり微笑み合う。
ひかり&ゆとり「ふふ・・・」
4人で歩く。奈緒美羽はひかりを囲んで楽しそうにおしゃべり。買った品物を見せ合うなど。
美羽「ひかりは何買ったの?」
ひかり「詩集」
奈緒「ひかりは本が好きだね」
ひかり「うん」
美羽「誰の詩集?」
奈緒「み〜う、聞いてもわからないくせに」
美羽「そんなことないもん」
ひかり「でも、あんまり有名じゃないから」
奈緒「じゃ、ますます無理ジャンジャン」
美羽「なによ〜」
ゆとりはまだ和に入りきれない。が、穏やかな顔で、3人を横から眺めている。
ゆとり<みんな、それぞれ違うペースで近くなって行けばいいんだよね>
ひかりも、何か言い合っている奈緒美羽にはさまれながら、
ひかり<時間をかけて奈緒と美羽ともこんなに仲良くなれたんだもの。ゆとりさんとも、そのうち、きっと・・・>

● CM

タイムフルオルゴール!
12色のシーズニーラピス入り。

● ED

● 次回予告

ひかり「ゆとりさん、ほのかさんのおばあちゃんが踊りを教えてくれるって、本当ですか?」
ゆとり「うん! アタシから頼んでみたんだ〜。そしたら大歓迎だって」
ひかり「でも、うまく踊れるでしょうか」
ゆとり「だいじょうぶ、あれはひかりのために作られたような踊りだから」
ひかり「ど、どんな踊りなんですか・・・」
ひかり&ゆとり「ふたりはプリキュア・ミルキーウェイ。第6話「日本舞踊」
ゆとり「ひかりは、どこでダンスをマスターしたの?」
ひかり「えっ? わたし、ダンスなんか踊れませんよ」
ゆとり「え〜うっそだあ。いつも踊ってんじゃん、ナラクーダの連中と」
ひかり「あ・・・あれは、踊りじゃないですう・・・

またみてね!

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