■ 第2話「居場所作り」

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・第12幕

ゆとりの住む家を確保するために、なぎさの提案で雪城邸に向かっていた3人(なぎひかゆと)は、
道中、ナラクーダの妨害に遭うも、ひかゆとがプリキュアに変身して、これを退けることが出来た。
3人は、なぎさの先導で再び歩き出し、今度こそ無事雪城邸に到着。
木戸を開ける。忠太郎がなぎさにじゃれ付いて来る。
忠太郎「ォワン!」
なぎさ「こら、忠太郎。はいはい」(頭を撫でる)
背後のひかり、微笑み。
ひかりの隣のゆとり、目が点になって、
ゆとり「デカい・・・」
しかし、忠太郎、ゆとりに気づくと、なぎさにじゃれ付くのをやめて、ゆとりを不思議そうな顔でじっと見ている。
忠太郎「ク〜ン」
3人は、気にせず歩を進める。

玄関にて。
なぎさ「おばあちゃ〜ん! こんにちはー! アタシ、なぎさだけど」
しばらくして、さなえさんが玄関をガラッと開ける。いつもの和服姿。
さなえ「あらあら、なぎささんいらっしゃい。まあ、ひかりさんもお久しぶり」
ひかり「ご無沙汰してます」(お辞儀する)
さなえ、しかし、ひかりの隣のゆとりを見た瞬間、ピクッとして、
さなえ「あら、あなたは・・・」
ひかり、さなえさんの不審げな反応は、初対面のゆとりが何者かわからないからだと忖度し、
気を利かせて、互いの紹介役を務めようとする。
ひかり「あ、このひと、早瀬ゆとりさんです。クラスメートのひとなんですけど」
さなえさん、ひかりの気遣いに応えるように、とたんに柔和な笑みを浮かべ、友好的に、
さなえ「早瀬ゆとりさんですか。はじめまして」
ゆとり「はじめまして。よろしくー」(一応礼儀正しくお辞儀する)
なぎひか、ゆとりを笑顔で見ている。
ひかり、ゆとりの自己紹介を見届けると、急に神妙な顔つきになって、
ひかり「それで実は・・・」
さなえ「まあまあ、詳しいお話は奥で」

・第13幕

さなえさんの部屋にて。桜餅とお茶を出す。
さなえ「どうぞ」
なぎさ「わあ、桜餅! いっただきま〜す」
なぎさ、バクバク食べ出す。
ひかりはもちろんのこと、さすがのゆとりも、なぎさの食い意地に呆れて見ている。
ひかり&ゆとり「はあ・・・」
さなえ「おやおや、なぎささんはいつもすごい食欲ですねえ」
なぎさ「だって、(もぐもぐ)、さっき、(もぐもぐ)、動きまくったから、もうお腹すいちゃって」
さなえ「ほう、何かあったんですか?」
なぎさ「えっ!?・・・えっと、あの〜」
まずいことを言いかけたと思い、なぎさ、誤魔化し笑い。
ひかり、機転を利かせ、
ひかり「なぎささん、ラクロス部の練習がハードだったそうです」
なぎさ「そう、そうなんすよ。いや〜今日は先輩に思いっきりしごかれてもう大変」
さなえ「そうですか。大変でしたね」
ひかり、「ふうっ」と安堵のため息。
ゆとりは、何をそんなに慌ててるの?といった目で隣のひかりを見ている。
さなえ「ふ・・・」(なにか思い当たることがあるかのように)
さなえさんは、それ以上深く追求せず、微笑んで、
さなえ「さあ、お2人も早く召し上がれ。なくなっちゃいますよ」
ゆとり&ひかり「はい。いただきまーす」
・・・
みんな一渡り食べ終え、ゆとりの話が出る。
さなえ「ゆとりさんをうちで?」
ひかり「はい。無理でしょうか?」
さなえ「いえいえ、それはもう大歓迎ですよ」
ひかりとゆとり、わあっという安堵の笑顔。
さなえ「ほのかがパリに行ってから、すっかり寂しくなりましたしね。忠太郎も喜ぶでしょう。ね、忠太郎」(庭の忠太郎に声をかける)
忠太郎「ワン!」(喜ぶように)
ひかり「ゆとりさん、よかったですね」
ゆとり「うん!」
ゆとり、神妙な顔つきに戻って、
ゆとり「でもおばあちゃん、いつまでいていいんですか?」
さなえ「ん?」
ゆとり「アタシもできるだけ早く両親のいる家を思い出したいんだけど、今全然手がかりがなくて」
さなえ「ゆっくりでいいんですよ」
ゆとり「え?」
さなえ「ゆとりさんの記憶は、なくなったわけじゃなくて、今は何かもっと大事なことに専念するために、心のどこかにしまい込まれてるだけじゃないかしら」
ゆとり「心のどこかにしまい込まれてる・・・?」
さなえ「とにかく時の流れが解決してくれますよ。今は、時の流れに素直に身を任せていればいいんじゃないですか? 決して逆らわずに。そしたら、自然に、ゆとりさんにとって必要なものは戻って来ますよ」
ゆとり「時の流れに身を・・・」

・第14幕

なぎさとひかりが雪城邸を後にして帰路につく。
なぎさ「ゆとり、居場所が見つかってよかったね」
ひかり「そうですね・・・」(おとなしく)
なぎさ、ひかりの顔に疲れを読み取り、
なぎさ「ひかり、結構寝不足なんじゃない?」
ひかり「え、ええ、実は。でもなんで?」
なぎさ「さなえおばあちゃんの話聞いてるとき、終わりのほう、船漕いでたよ」(こっくりこっくりしてみせる)
ひかり、あ〜!という感じで口を開いて、カバンを持たない右手で覆いつつ、
ひかり「え、なぎささん、見てたんですか? じゃあ、おばあちゃんも・・・わたし、おばあちゃんに失礼なこと・・・」(赤面しつつ顔をうつぶせに)
なぎさ、へん!という感じにあごをあげて、
なぎさ「いいの、いいの。おばあちゃんも笑ってたし。ひかりもたまにはハメをはずさなきゃ。あのゆとりを見習ってさ」
ひかり「ゆとりさんを?」
なぎさ「これからあのはっちゃけた子とプリキュアやって行くんだよ。大丈夫?」(ちょっと嫌味っぽく)
ひかり「だ、<大丈夫?>って言われても・・・突然のことだし。ん〜」(ひかり困り顔になって宙を見上げる)

・第15幕

再び雪城邸。
さなえさんが、ゆとりをほのかの部屋に案内。
ガラッと襖を開ける。
さなえさんの背後にいたゆとり、驚いて、
ゆとり「わっ!広〜い! このお部屋、ぜんぶアタシが使っていいんですか?」
さなえ「ええ、ええ、どうぞ。本もたくさんありますから、好きなだけ読んでいいですよ」
ゆとり、さなえさんが視線で示すほうを向いて、大きな本棚を発見。
ゆとり、一瞬「うわっ」と圧倒されたような表情になり、苦笑しながら、
ゆとり「え、アタシあんまりそういうのは・・・でも、時の流れに身を任せてたらいいんですよね。毎日こんな本に囲まれてたらそのうち読んでみたくなるかも」(最後はまた前向きに)
さなえ「ほほほ。そうですよ。急がなくてもいいんですよ。じゃあごゆっくり」
ゆとり「は〜い。お世話になりまーす」
さなえさん、障子を閉めて部屋を去る。
ゆとり「あのおばあちゃんもアタシのこと知らなかった。どうして?」(閉められた障子戸を、しばし見つめながら不思議顔)
でもゆとり、正面に向き直ると、すぐ部屋のほうに興味が移り、いろんなものを見渡す。ほのかの持ち物いろいろ。
机の上方の小型ブックケースの端に置かれたブレキストン博士の写真を見て、
ゆとり「誰? ベー!」(舌を出している博士に向かって、ベロ出しで応酬)
その横の本棚の本を取って見る。難しさにウッとなる。
ゆとり「こりゃ時の流れを超えて、永久に無理だね」
しかしゆとり、活字の海そのものが珍しいらしく、ぞんざいにパラパラめくっていると、
或るページに、栞のように挟まれたほのかの写真を発見する。
ゆとり「このひとがほのかさん? このひともプリキュアだったんだ・・・」
本を書棚に戻し、その写真を神妙な顔つきをして見ながら、机の椅子に座り、さきほどのブレキストン博士の写真立てに手を伸ばして取ると、それを机の真ん中あたりに置き、博士の写真の上に重ねるように、ほのかの写真を立てかける。
ゆとり、机につっぷしながら、にらめっこするように、ほのかの写真をじっと眺めている。
ゆとり「ふ〜ん・・・」
ゆとりの眉毛がピクピク動く(ここで、ほのかとゆとりの顔が交互に映り、両者が何となく似ていることが強調される)

しばらくして、さなえさんがまた来る。障子戸の向こうから、
さなえ「ゆとりさん、お夕食のことですけど。・・・ゆとりさん?」
さなえさん、返事がないので、ガラッと引き戸を開ける。
すると、ゆとりは机につっぷして転寝(うたたね)していた。
さなえ「おやおや、風邪を引きますよ。あら?」
さなえさん、ゆとりの寝伏す頭の先に、写真立てに立てかけられたほのかの写真を見つける。
すると、さなえさん、親密そうに、ポツリと写真のほのかに語りかける。
さなえ「ほのか、あなたの後を継ぐ子が来てくれましたよ。はるばる遠くから・・・」
ゆとりのあどけない寝顔アップ。口半開き。そして、にっこり笑うほのかの写真アップ。

● CM

ミルキ〜コミューン!

● ED

Datte 待ってらんないじゃん!

● 次回予告

ひかり「家庭訪問週間です」
ゆとり「先生、道間違わずに来られるかなあ?」
ひかり「地図は正確に書きましたか?」
ゆとり「うん! 見て見て。これが忠太郎の犬小屋でしょ。これが玄関。これが廊下。で、これがアタシの部屋」
ひかり「すごい正確さですね! でも、これはおうちの見取り図じゃあ・・・」
ゆとり「そうだよ。アタシだって、まだ自分の部屋にたどり着けないことがあるんだもん」
ひかり「なるほど〜」
ひかり&ゆとり「ふたりはプリキュア・ミルキーウェイ、第3話「家庭訪問」
ゆとり「ひかりの地図は?」
ひかり「わたしのは簡単ですよ」
ゆとり「あれ? 若葉台公園じゃん。どうして?」
ひかり「それは次回のお楽しみ。みなさん、絶対見てくださいね」
ゆとり「あれ!? そのセリフ、一緒に言うんじゃなかったの?」
ひかり「あっ! すいません、つい・・・
ゆとり「ひかりぃ・・・(泣きべそっぽく)」

またみてね!

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